第4話 甘いものはやはりやめられません!

準備と言っても先程汲んできた水を入れたどんぐりを食料庫にしまい。新たなどんぐりの中にスコップのようなものを入れるだけだった。しかし野生で果物がなっている所があることに驚きだ。自分は甘いものが好きなので彼女のその発言に正直心を踊ってしまっていた。

「この果物がなってる所はですね。自分にとって一番大切な情報でもあるのです。このことは他言無用でよろしくお願いしますよ。」

彼女に言われはっとなったが、よくよく思えば彼女も年頃の女の子だ。そんな甘いものに目がないような生き物がこんなぽっと出の自分に秘蔵の情報を教えてくれるのな何故だろうか?もしかたらはめられてるのかもしれないが。しかしここで逃げ出してしまうくらいならどんなことになってもいいから果物の情報が手に入るという一縷の望みにかけて見るのも悪くないのかもしれない。

「薪はですね。木から落ちてきた枝の先端を集めるだけなので手間はかかりません。この仕事が今日の終わりと言っても過言では無いので気を引き締めてくださいね。」

いつの間にか敬語に変わっていた彼女と会話しているうちに目的地に着いた

やはり想像どうりではあったが今まで食べたことの無い、道の端っこにでも生えているのではないかという果物であった。

「安心してください。この実は安全です。現に見てみてください。何個か虫が食べたあとがありますよね。あと一様動物に食べさせてみて死にはしなかったので大丈夫です。」

いやそれは本当に大丈夫か疑問なのだか、彼女も食べたことがあるのだろう。言われるがままにどんぐりに入るように実を整形して入れていった。帰りに木の枝を何個か彼女が回収し、家に着いた。

今日のご飯は木の実らしい彼女は拾ってきた枝を使えるようにしないといけないので先に食べていてくれと言ってどこかに行ってしまった。そう言ってくれたのもあるが、自分もお腹が空いていたので食事を始めるとしよう。

木の実だけではなく肉もあるので、肉もかじりつつ食べるのが今回の食事のベストなのではないだろうか。などと食のプランを立てていたが、体がもう待ちきれなかったので、果物に食らいついた。ここで疑問なのだが、皆さんは果物を肉のようにかぶりついて食べてみたことは無いだろうか?普通ないだろう。しかしだ、現実にやってみるとこれほどまでに贅沢なことをしていいのかというような優越感と共に果物の美味さ、また食感もとてもよく、毎日でも食べれるのではないかと思えるような感動的な味わいで頭がおかしくなりそうだった。気づけば肉など放置して全部食べていた。やはり肉なんてダメだ。時代は甘味だ。

「あっ。食べてくれたんですね!それ実は食べたことなくて、安全かわからなかったんで自分は肉食べますね。」

突然のことに驚いてしまった。この女は一体今なんて言った?え?俺は死んでしまうのか?

悩んでいてもしかたがない。

すまない君の名前を聞いていなかった。教えてくれないか?

「言われてみればそうですね。貴澄ちゃんと呼んでください。」

よし貴澄てめぇの名前覚えたからな地獄の底に落ちたとしても絶対にその名前を忘れない

などと烈火のごとく怒りが湧いてきてしまう。さすがに言い過ぎではあるがこのアバズレクソ女どうしてくれようか?それもあるが、まんまと甘いものにつられてしまった自分が情けない。子供でもわかるではないか。怪しい人について行っては行けないと。極限状態で頭がいかれてしまっていたのだろうか?

「そんな怖い顔しないでくださいよ。どうせもうどう足掻いても無理なんで、苦しかったら言ってください。全然やっちゃいますんで。こうですね、スパパって。」

この女ぁぁぁぁぁぁぁ

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