天川 悠人と デート(恋人と変態の尾行?つき)


(桃花視点)


 ええと……休日に呼び出されたと思ったら、これは一体どういうことなのかしら…?


 待ち合わせ場所についたら茜にキャップとサングラスを渡されて


「さあ桃花ちゃん! 早くそれを着けて、ハル君と桜花ちゃんが移動しちゃう前に!」


 ……んん?


「え、何、どういうこと? 悠人と桜花がどうしたの?……ってあれ、あそこに居るのって…」


 アタシ達と少しだけ距離の離れた所で、悠人と桜花がチャラそうなのと何か会話をしていた。


 何を話してるのかし……あ、桜花がキレたわ。 と、思ったら悠人がチャラの頭を掴んで何か耳元で何か囁いて、これは…近いわね…ふむ。


 ………あ、移動を始めたわ。 がっつりこっちを見てから。


「ねえ、これバレてんじゃないの?」


「うん、流石ハル君」


 ああ、分かってて続けるのね…。


 しかし、桜花の奴…悠人と手を繋ぐなんて羨ましい…いや、この状況は普通、本物の恋人が近くにいて修羅場の筈なんだけど。普通なら…。


 茜って本当に何を考えてるか分からないのよね、まあ、アタシとしては都合が良いからツッコまないけど。


 茜怖いし……。



 ――――――――――


(悠人視点)


「昼まではまだ時間があるな。 茜もまだ続けたそうだし…この際だし何処か行きたい所はあるか? 日頃世話になってるし、付き合うぞ」


 俺がそう言うと桜花はちらちら茜達の方を見ながら


「えーと…でも本当にいいのかな?」


「むしろ行かないと後が怖いから頼む…」


「あぁ……ふふ、それじゃあ少しだけ付き合ってもらおうか。」


 そう言って柔らかく微笑む桜花。


「………ああ」


「…? どうした?」


「いや、何でもない。 で、行きたい場所は何処だ?」


「ちょっとだけ待ってくれ」


 スマホを取り出して何かを調べる桜花……成長…したな。


 桜花のスマホ操作は茜が育てた(ドヤァ


 何故俺がドヤるのかだって? 茜のことなら自分のこと並に嬉しいのだ。


「ここなんだが…」


 桜花がスマホを俺に見せる、スマホの画面に表示されているのは、いつか茜とも行ったことのあるケーキ屋さんだった。


「ああ、この店か。 確か俺も茜と行ったことがある」


「うん、前行った時凄く美味しくて。もう一度行きたいな…と」


「そうだな、確かに美味しかった。 じゃあ直ぐ行こう、多分混んでるだろうし」


「うん、行こう!」


 そう言って早速移動をすることにしたが…相変わらず桜花は俺の斜め後ろを歩く。


 異世界グレセアにいた時からそうだったが…何故か頑なに俺の横を歩こうとしない、嫌われてる訳じゃないと思うが…うーん…



 ――――――――――



 めっちゃ愛しげに背中を見つめられてそう…


 どうでもいいんですが…普通のラブコメ書こうにも、ヒロイン達がもう取り返しのつかない程に奇行を繰り返してるので、ちょっと無理な気がしてきました(今更か






























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