幕間4 邪神の遊戯/母は見ている
幕間4
本当に偶然だった。
別の世界から私は実験でこの世界にやってきた。
目的?
『自己の意識を平行世界に飛ばせるか?』だよ。
はは、見事成功した♪
後は、この世界にもリュー君を…
「あれ?」
はぁ、少しやらかしちゃった…
精神生命体として活動するつもりだったのに、受肉しちゃった。
しかも…
「妊婦じゃん…」
はぁ、面倒だな。
子供を産むのって疲れるんだよね。
種馬達にやらせれば楽だけど、来たのは私だけだし…
「こんな事なら、あの子に…いや、あの子には別の役目があるものね。」
うっかり、忘れてたわ。
そもそも、それの為の実験だし…
しかし、この女…
「滅茶苦茶感情が荒ぶってるわね…」
マタニティブルーという奴かな?
まぁ、私は精神系って洗脳や多重人格しか詳しくないけれど…
早く、あらゆる世界に存在する私の
目下、研究中だけど、太陽系以外の星に行くロケットの方が早く製作が終わりそうなのよね…
「ん?アレは…」
偶然、車に撥ねられている男が居た。
それだけだと、何も思わない。
だが、私の目にはハッキリと映った。
「凄く良いね♪綺麗な程までに純愛に満ちた目だ!」
死にかけなのに、その輝きを減らす所か、増々その輝きを溢れさせているのだ。
最近、そういう人が居なくて困る。
全く、純愛は世界を救うというのに…
よし、決めた。
「君も実験に参加させよう!」
そうだな、確か魂の人工的な転生の奴はしていなかった筈だ。
千偶一財の逸材なのだ、利用しない手はない。
「ん?そういえば、丁度良い器があるね…」
じゃあ、実験を始めようか♪
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「と、色々あったけど…」
私の息子、超可愛くない!?
最高に可愛いよね!
本当に最高!
いやぁ、この私が親バカになるとはね…
人生、解らない物だよ。
まぁ、憑依先の影響もあるんだろうけどね…
おや、私が誰かって?
「私の名は、雪崎
巧望の母であり、またの名を…
「…雨崎 朱里さ。」
続く
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