俺を女にしたからって心まで女にできると思うなよ!と思ってた時期がありました(ボツ)
百合ヘン隊 くろ
第1話 プロローグ
「ん...あれ?ここどこだ?」
周りは白く、薄く黄色く光っている椅子があるだけの空間に毛という毛が白いお爺さんが座ってこちらを見ている。
「お主は死んだのじゃ」
「え?俺はどうやって死んだんですか?」
「ん?」
「俺はどうやって死んだんですか?」
「ん?」
耳が遠いのか手を右耳に持っていって聞こえないポーズをしている。
「俺って!どうやって死んだんですか!」
「悪いのう、その辺の事は話す事が出来んのじゃ」
「そうですか...」
うーん、何も思い出せないな。
ただの会社員、普通に仕事してて、確かもうすぐ25歳の誕生日、彼女...いないな。
「それで、なんで俺はここにいるんですか?」
また、聞こえないポーズをするお爺さん。
「なんで俺はここにいるんですか!」
「ワシは転生神でな、一年に一回ランダムに人を選んで別の世界に転生させているのじゃ。それで選ばれたのがお主でのう、何かこんな世界に行きたいとか希望があれば出来るだけ聞くが、何かあるかのう?」
なるほど?
行きたい世界か、魔法とか?勇者とか魔王とか?
いや、何かしっくりこないな。
うーん...前の人生ではまったく恋愛とか出来なかったし、異世界で恋愛がしたいな。
異世界の美少女と恋愛、いいな。
「神様!俺は異世界の美少女と恋愛がしたいです」
「ん?恋愛がしたい...ふむふむ。ならば容姿は大事じゃな。ワシに任せておけ」
「ありがとうございます!」
その言葉を最後に意識が遠のいて次に目が覚めた時には目の前にはピンク色の長い髪が綺麗な女性に抱き抱えられていた。
その女性は俺を見ながら「なんて可愛いのかしら」と言った。
俺も女性を見ながらなんて綺麗なのかしら、と思った。
これが異世界か。
神様が容姿は大事じゃな、とか言ってたから母親がこんなに美人なら俺は結構な美形になるだろうな。
ガチャン!と大きな音を立てながら「産まれたのか!」と言い、男が入ってきた。
「あなた、見て」
あなた...この人が俺の父親か。
俺の顔を覗き込んでくるのは真っ赤な髪のイケメン。キリッとした目が男らしさを感じさせ、父親の整った顔立ちから俺も将来的にイケメンになれると確信した。
嬉し涙を流しながら「セレナ、ありがとう。よく頑張ってくれた」と母を抱きしめている。
「ええ、可愛い女の子よ」
ん?
「女の子か!じゃ、決めていた通り名前はセラフィだ!」
うーん...?女の子...え!?
俺って女の子!?
神様...そういえば耳が遠かったよな...まさか。
何か変な聞き間違えをしたのか?
ちょっと!神様!
俺は美少女と恋愛がしたいって言ったんです!美少女になって恋愛したいなんて言ってなーい!
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