今日も出っ歯学習塾でピンポンパン
羽弦トリス
第1話バカ集団
しゅんはメガネをかけている。アダ名はケント・デリカット。
昼休み、パソコンで脅迫状を作成している。
負けじと、緊急速報を書いているのがトシ。アダ名はタラちゃん。唇がタラコだからだ。
しれっとゲームを作っているのが、ぐっさん。名字が山口だから。パソコンは触らず、ミリタリー系の雑誌を読んでいるヤツはアダ名は、らっきょだ!意味は分からない。
タラちゃんから、緊急速報シリーズの書き方をレクチャーされているヤツは早水、アダ名は
僕のアダ名はスカンクである。よく屁をこくからだ!僕も緊急速報を書いている。
我々はスクールカースト的には第3位くらいである。第1位の不良が何かのトラブルになると、我々の仲間になる。
ケント・デリカット、タラちゃん、ぐっさん、僕は同じ学習塾仲間。
昼休み時間に、友人の死亡欄を書いたり、キョンシーごっこ、ケイドロをしているが、我々はテストでは強い。
僕なんか、
「スカンクのくせにいい点取りやがって!」
とか、言われたが解せぬ。実に解せぬ。
我々、塾の先生が出っ歯だったので出っ歯塾集団と呼ばれていた。
僕がよく、出っ歯先生のモノマネをするもんだから、簡単に成績が上がると勘違いした不良どもが、出っ歯塾に入ってきた。
しかし、教科書は持って来ない、宿題はしない、成績が上がるはずがない!何を勘違いしたのか?このバカどもは!
一ヶ月も経たないうちに、辞めていった。
テストの時、僕が全て問題を解くと、後ろからペンシルでツンツンされる。ちょっと体の位置をずらし答えを見せていた。
さぁ、この出っ歯塾集団の物語を呼んでもらいたい。
我々は決して、アダ名に負ける集団ではない。女子のおっぱいが気になるお年頃だがおっぱいには決して屈しない、特殊部隊なのだ!
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