雪どけが路肩に残る4月の箱根。葉山航が爽夏と、山伏峠のレストハウスをゴールに、負けた方がソフトクリームをおごる約束で走り出すところから物語はスタートします。山から見た雲の動き…、湖を上から見た景色。とてもシンプルながら美しい描写です。ときおり見せる爽夏の負けず嫌いな性格も伝わってきて、すごくいい。爽やかな二人の走りと、互いに前を目指す精神が好感をもてます。是非とも手に取って頂きたい作品です。読んだその先に、いつの日にか流した汗を思い出しているかもしれません♡