夜の挨拶
死んだ人が多い中、生存者は就寝をしないと体が持たないのだ。
避難所の自分のスペースにダンボールを敷き、鞄を枕にする。
携帯の電源を切り、眼鏡を外し、自分の肩まで毛布を掛けて、亡くなった人に向けて手を合わせ、近くにあった人形に「おやすみ」と言う。
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