第7話 決勝、勝たなければ!

「よっ!真」


「駆流か、なんだ?」


「もうそろそろ準決勝だからな」


「そうだな お前とだったよな?」


「そうそう、本気で来いよ?」


「手ぇ抜く気はまずねぇよ」


「なら良かった」


「おうじゃあな」


「おう!」



沙耶等間高校


「なんであんな奴に降参なんかしたんですか?!あいつ魔法も使えない奴ですよ?!澪様にとってはゴミクズのような相手じゃないですか?!」


「あなたもあの方、真様と戦ってみればわかりますよ、あんなの、普通じゃない、あんな芸当普通じゃできない、正直、腕を切断したのにすぐ生えたのは驚きです、魔法が使えないなら回復魔法も使えないはずです」


「それは多分火事場の馬鹿力ていう奴じゃないですか?」


「あの方は、一切取り乱してはいませんでし た、私達は、あの方の力を侮り過ぎていました、けど、本当にどうやって腕を治したのかはわかりません」


「だったら種を暴きに行きましょうよ!!恐らく何か不正をしたに違いありません!」


「おやめなさい!」


「何故ですか?!澪様?!絶対不正したに決まってますよ!!」


「だとしても、それを見破ることもできない以上は不正だと断定できません」


「何やってんのお前等?」


「お、お前は?!」


「恥ずかしい所を見させてしまいましたね、真様」


「いや?別に喧嘩なら好き勝手にしてればいいけどさ」


「お、お前!何か不正とか小細工したんだろ!!」


「?」


「あんたが不正したのはわかってる!さあ吐け!!」


「?あー言ってなかったけ? いいよもう沙耶等間高校の奴らとやることはないし特別に教えてやる じゃあ、当たり前のことをを聞くが、骨と肉、皮は何で大体構成されてる?」


「それは、確か蛋白質やカルシウムですよね」


「それがなんだって言うのよ!」


「そう今お前がいった、えっと確か、澪?だっけ?」


「はい」


「よかった その皮膚と骨を構成する上で重要な蛋白質とカルシウム、それは大事だよな?」


「あなたさっきから何当たり前の事を言ってるんですか?もしかして馬鹿だったりするのですか?」


「おっとwこれはひどい言われようだww

ゴホン、当たり前のことを聞くのは大事だからな、さて戻して 後は五大栄養素の糖質、脂質、脂質、ビタミンも大事だ、じゃあもし それ等が作れるとしたら?」


「何言ってるんですか そんなの無理に決まってるじゃないですか」


「そう、無理だ、でも」


ザシュとその方は刀で自身の腕を切り落とした


「!!何やってるんですか!!」


「見たほうが早いからな まず今切り落とした腕を回収する そしたら 分解して取り入れる そしたら この分の腕の中に入ってる物質が体に取り入られる そして よっと

そしたら 腕が生える」


「?」


「えっと つまり 身体の中にある余分な奴を今切り落としたとこに回して生やしたって事、他にも空気中の元素から作り出すこともできるよ」


「、、、?え?!ちょっ、けど!なんで?!」


「えっと、簡単に言うと 俺身体を魔改造してんのよ だからこんなことができるってだけ」


「はあ?」


「細胞から自分で作ったんだよ」


「もう、訳がわからない」


「まあ 説明したんだしもう行くね」


「人間なのかしら?」


準決勝


「さあ続いては 同じ高校同士!しかもいつも一緒にいる仲良しさん!

中条真VS紫電駆流!」


「刀、使うのか?」


「まあ 本気で来いって言われたんでね」


そして ゴングが鳴った


「素早く、風のように、神足をも越えよ、韋駄天・金剛」


「久しぶりに お前と戦うなぁ さて やろうか」


おれはいつも通り、魔力を流し込み 身体を強化した


「ふっ!」


(!!俺が思っていたよりも 速ぇ!)


俺は間一髪で攻撃を回避した


「負けれないな!」


そう言い俺は 駆流を追い始めた


壮絶な速さで繰り出さられる攻撃の嵐

普通なら見えない速度だが それを見られる者が 観客の中にいた


(ほう?なかなかのスピードだ、だが まだまだだな、しかし あの男はなんだ? 何故あのような欠陥品が駆流とやらに着いていけるのだ! 魔力の無いくせに!まあいい あの男は後々殺せば良い 我の計画を完遂させるためには あの男は少々脅威だ まあ 決勝戦までにあの男が生きていれば 客を出すか)


「反撃して来いよ〜真〜」


(よしこのままこのスピードでいけば 勝てるかもしれん!!)


(クッソ このままじゃ突破出来ないな 結構身体も傷がすごいことになって来たし 仕方ないずっとスピード対決したかったが 使うか、)


「不動!」


「ぐっ!」

(なんだ?動けない!)


「はあ、やっぱり お前のスピード見極めるの難しすぎるな あの時より速いし」


「ハハハ!でももう動けないからな!降参!」


「あっ!お前!勝手に降参すんなよ!」


「勝者!中条真 決勝戦進出!」


「決勝 勝てよ」


「ああ」


決勝

「さあ 速くも もう決勝が始まります

原理不明の魔法!中条 真!

そして こちらも正体不明!瓦剌地わらじ炎理えんり! さあ!最強はどちらになるのか!!」



「降参するなら」


「する訳ないだろ?たくっ なんでどいつもこいつも降参すると思われんだか」


「なぁに お前が魔法を使えないから気を使ってもらってるんだろ?」


「けどみんな負けたけど?」


「恐らく 油断のし過ぎだ」


「まあいいや そろそろだし 殺し合おうか?」


「かかって来なよ?」


「いいの? じゃあお言葉に甘え、て!」


ザシュッ!という音が鳴った その音が鳴った時に俺は


「?へ〜 今度は 最高に面白そうだ」


俺の左腕がき切れていた


「なぁに 小手調べ程度だよ」


「その割には腕が持ってかれたけどね」


「弱いからでしょ?」


「まあ このぐらい フンッ!と ほら?元通り」


「何をしたかはわからないけど 無駄な事だね」


(確かに 初手で潰す もしくは魔法の分析ができなかったのは痛いな)


「分からないよ〜? 勝負は ここからだ」


観客席 魔剣科高校


「すげぇな 真に一撃を食らわしたぜ さっきのやつは真が油断してたかもだが 今回は普通に油断してない」


「それすごいのですか?」


「ああ あいつ、普通なら初手で潰すか解析するらしい けど 解析すら出来ないってことは そういうことだ」


「なるほどね〜」


沙耶等間高校


「あの方、相当の実力の持ち主ですね 真様はどう立ち回るのでしょうか?」



(どうする? まず相手の守護獣は?なんだ?

今の奴も見たことのない攻撃だった、地面か?それとも空か?、、、まさかだけど今の技に使ったやつ、ステルスロックか? だとしたら 小石を超スピードで飛ばすか、でかい石をステルスロックにして腕めがけて攻撃か? まぁ どっちにしても、試してみる価値はありそうだな)


「一人の作戦会議は終わったか?」


「ああ、終わるさ(やってみるか)これから試合がな、なっ!」


「また突撃か、馬鹿の一つ覚えみたいに ほっ!と」


(きた)


「オラ!」


「ッ!!」


「やっぱり ステルスロックだったね 原理わかったら 多分もう大丈夫ね」


「舐めやがって!」


「おっと? 冷静さはどうした? ほらそんなに熱くならない。」


「テメェ 許さんからな ここまでこけにしやがって!」


「ありゃりゃ もっとヒートアップしちゃった って熱!」


「死ね!」


「今度は、なるほど 地熱か なら よっと 飛び跳ねてたら問題ないな」


「クソッ!なんでだ! 何故! お前は殆ど魔法が使えないはず、なのに、なんで俺と張り合うことができるんだよ!!」


「簡単さ、お前は 魔力の使い方を間違えてる 効率の悪いことをしている これはあいつらにも言えることだ」


「何言ってんだよ? 魔力は無物から創世する物だ 使い方を間違えるはずなんて」


「そこだよ 無物から創世 これほど最高の力はない つまり 無から力を出せるはず 

でもなんでそれをしないんだ? 魔力は変動をしやすいだろう?」


「うるせえ!」


「例えば こんな風にな!」


俺はいつものように 魔力だけを身体に流し込んだ ただ 今日は少し違う 出力を上げた 数値で言えば いつもは13.6% だが今日は 100の半分、50%の出力だ


「終わりにしようか」


「さっさと死んで、俺の勝利の土台になれ!」


「そう思ってるうちならいつまで経っても、勝てねえよ!!」


俺はありたっけの力をそいつの身体を殴るために使った 相手は嗚咽を上げた瞬間に

場外に弾き飛ばされた ドカッ!という音が響いて 相手は 潰れていた


「しょ、勝者、中条真! 見事優勝だ!」


うおーと言う観客から歓声が上がった


「さっすが 真だな!」


「劣勢に見えましたが なんとか勝利を掴めましたね」


「すごいなぁー真君」


沙耶等間高校


「まさか 落ちこぼれだと思ってた方が勝つなんて、あの方 一体、」


閉会式


「え〜今回の合同体育祭はどの学校も全力を〜」


(長いな 取り敢えず、何かプラン立てよ、そうだなぁ 相手ステルスロック使って攻撃してたから、うーむ あ、そうだ! レールガンとかコイルガンとか作ろっと!)


「という事でしたので この後の祝賀会に参加する方は 来てください 以上!」


閉会の言葉終了


「よし、帰ろ〜ってわわわ! 何すんだよ!お前ら」


「帰らせるわけないでしょう?優勝者はちゃんと祝賀会に参加してもらわないとです」


「嫌だー!委員長 離せ〜!!」


「行きますよ〜」


(無理やり半ば強制的に来させられてしまった)


「大丈夫ですって! きっと何かいい事あります!!」


「なんで委員長が喜んでるの?」


「優勝したからです!!」


「誰のおかげで?」


「それはわたs「俺のおかげだよ!」ムゥ」


「会話が見にくいですわよ」


「あ、えっと、、、澪! で何しにきたの?」


「いえ 貴方が言ってた 魔力を直接体に流すというやり方を聞きに来たのです」


「ああ なるほど!それならいいよ」


「俺も聞かせてもらうぞ」


「えっと、、、炎理!」


「それで やり方は?」


「うーん、才能、かな(`・ω・´)」キュピーン


「「ふざけてないでさっさと教えろ(教えてください)」」


「もう せっかちだなぁ 少しくらいは面白み持てよ、友達出来ないよー?」


「それ、貴方が言えます? 貴方なんて私含めて3人じゃないですか、しかもついこの間までは駆流さんいなかったらぼっちでしたし」


「ウワーン!澪ー、炎理ー!委員長が虐めてくるよー!」


「「知らん(知りません)」」


「だからネタに乗ってくれって まぁいいや めちゃくちゃ脱線したな 魔力を身体に流し込むには簡単だよ お前らどうやって魔法撃ってる?」


「そりゃ 詠唱唱えて放ってるよ」


「その時って、なんか感じたりする?」


「うーん 確か 何か あ、何か全身が少し暑く?なるような気がします」


「それ その全身が暑くなるって言うのが魔力が流れてるってこと ちなみに委員長にもこの方法教えたけど 結構安定しないらしい」


「そうなんですよねぇー なかなか習得するのが難しくて これを四六時中やれば出来るんじゃねと言われたからやってるんですけど難しくて」


「出力が高すぎるんじゃね? 俺炎理殴った時50%だったけど あれ今のお前らやったら、」


「「「やったら?」」」


「なんと!身体がぐっちゃぐっちゃになって原型留めないでまず生き物なの何かもわからない状態の死体になってしまいます!!」


「「「(いや、怖いんですけど)」」」


「とまぁ 本当になっちゃうから まずそうだなぁ、0.24%ぐらいならいいんじゃない?そっから1日ごとに何%あげるとか 委員長一回いつも通りの出力見して」


「わかりました」


「いやデカすぎでしょ なんだよこれ許容範囲めちゃくちゃ超えたんじゃん」


「どのくらいですか?」


「こりゃ出来ないのも無理ないな 79% 」


「高!」


「わかったなら 俺は今日帰る んじゃーね

っと危ない危ない お前らに言いたいことあるんだった チーム作らない?」


「「チーム?」」


「そ、これなら色々な所回れるし」


「フフ、考えておきますわ」


「俺も」


「サンキュー! んじゃ!」


「あの人 何考えてるか 分からないんですよね でも」


「でも?」


「とても面白くて時に厳しく、そして 優しい方です」


「そうなんだな」


「チームの件 どうします?」


「決めましたわ」


「俺も」


「結論は?」


「「俺(私)をチームに入れさせてください」」


「そうくると思いました」




「さて、あいつらも入るだろうし 安心安心

物作りに気兼ねなく集中できるな!」

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