人間が神仏のパワーを使って戦うストーリーは案外目にする王道系かもしれませんが、パワーを操る主人公を差し置いて仏のほうが目立つってことあります!?
ええあるんです、この物語では!シュールでカオスって、このことを言うんですきっと。
とっつきにくく小難しい仏教ネタをここまで柔軟におもしろおかしく、しかし重みある作風に仕上げているのはこの作品ならでは!そして何よりも個性豊かな登場人物たちは必見です!どこか危なっかしくて目が離せません!
仏教を知らなくともぜひ一読を、仏像好きならなお一読を!(帝釈天かわいいよコソッ)
読むだけで徳積めちゃうかもよ!来世でいいことあるぞ!
四天王を守護仏に持つ高校生、丸藤崇春 (まるとう すしゅん) と岸山一見 (通称 百見)。仏と同じ力を持つほどになった妖かし、「怪仏」を征伐すべく立ち向かう。その戦いになんとなーく巻き込まれてしまうお人好しの同級生、谷崎かすみ。そして敵と思われる賀来留美子こと、カラベラ・フォン・ドゥ・イルシオン… (以下略)。彼女の正体は一体……?!
妖かしが巣食う斑野高校を舞台にしたバトルファンタジー! 剣術の戦いを書かせたらピカイチの木下望太郎氏ならではのバトルシーンは読み応えガッツリ! 合間に繰り出されるレアな仏教ギャグ!
ニッチなジャンル? んなこたぁわかってる! だから布教するんじゃい! 今読んどくと来世でいいことあるぞ!