傘がなくてよかった
ジュン
第1話
雨が降っていた日だった。
「好きだ」
灰谷くんに告白された。うれしかった。
「霧島は俺のこと……」
わたしは恥ずかしくて、照れた。
「雨よ、止まないで」
わたしは、心の中でそう呟いた。
雨に嬉し涙を隠し、雨にほてる体を冷まし、雨に色気を増し、そして、雨に彼に抱きしめられた温度を感じる。
寒さのなかの温かさに
「もう少しで立春……」
とわたしは気づいた。
傘がなくてよかった ジュン @mizukubo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
言語認知物理学/ジュン
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
言語認知物理学/ジュン
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
言語認知物理学/ジュン
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
言語認知物理学/ジュン
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
言語認知物理学/ジュン
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます