恋して始めた日記帳

月兎🐰

第1話 坊主頭の男の子



 グォーーーーーーーと揺れたその時トイレにいた私白石春。

戻ってみるとタンスが布団に落ちていた。

これが1回目の熊本に起こった熊本地震だ。

携帯がなり警報がずっとなり私はそのまま寝ていたら死んでいたんではないかと呆然とタンスを見ていた夜。

それは大学に入ったすぐ2016年4月14日木曜日のこと。

私は高校が女子校だったため男から大丈夫?と来たとき誰だっけ?と最初は思ったがクラスの友達かと気づき、グループLINEでは今日の学校は休みと連絡がきていた。

私が入った学校はスポーツトレーナーを目指す学校だったためほとんど男ばかり。

男慣れできてない私は入学式声をかけられるも手汗まみれであたふたした生活を送っていた。

その日の夜は全然知らないいわゆるクラスメートとご飯に行き、全然飲まないお酒を飲んだ。

それで7杯目気分が悪くなりトイレで嘔吐帰りたくて帰ったのが最初の彼との出会い。

ただその時は地震が来るなんて思ってもいないであろう。その時に仲良くなった男の子から地震時ラインをしてくれたみたいだ。

地震は2度起こり2度目はケーキ屋さんにいた。

ケーキ屋さんでアルバイトをしていたときまた突然起こった。ケーキは崩れぐちゃぐちゃとなりイチゴが悲しんでるように見えた。

私がなぜケーキ屋さんでアルバイトをしてるかというとケーキが大好きだからだ。

そこには洋菓子和菓子アイスがいっぱいあり仕事終わりに余るイチゴをみんなで食べるのが最高だった。

そしてそこのプリンが大好きで持ち帰るほどだ。

それから1週間後私の仲の良い高校の友達森野あずきことあーちゃんと私白石春とクラスメート2人の小山翔大、栗原信吾4人で人物を作って会話をするアプリで遊ぼうと言われ、4人で楽しく会話していた。

その頃学校から地震の影響で身体を動かせてない人にボランティアで体操指導を手伝ってくれないかと言われ私たち春と翔大、信吾は手伝いに行くことになった。

その時もう一人いたのが坊主頭の男の子楠木康だった。

康は無口で全然話さないような人だったが容姿は二重で睫毛が長いのが印象的だった。

康は言っていた「俺は鼻が曲がっとるつたいね。親から殴られて右と左少し違うとよ」と鼻を上げて話していた。

上には姉がいて喧嘩をし、フォークを投げられたこともあるみたいで家族関係が良くないと話していた。

康は高校のとき喧嘩に巻き込まれて殴ったことがあり停学処分になったことがあると話していた。

高校の学校の先生は康のことをバカにして、何も悪いことをしていないのに悪者扱いされていたことが多々あったんだと聴いた。

春の家族も殴り合いの喧嘩ではないが口喧嘩は多々あったため共感できることが多かった。

春の家族は弟の仁が頭がよく成績がいい弟と比べられていて、言葉の暴力をよく受けていた。

康は坊主な理由を話してくれた。「自分が悪いって思った日は坊主にして口では言えない日があっても謝ることは大切だよ」と。

坊主頭の男の子は春からしたらタイプではないが話を聴くとしっかりと考えのある男の子だと康に春が心が惹かれた瞬間だった。

春と康と翔大と信吾は体操ボランティアをきっかけに遊ぶようになった。

1ヶ月地震のため学校は休校となり、ボランティアをする日もあれば3人が春の家にきて大学生なのに鬼ごっこをしたこともあった。

4人とも身体を動かすことが好きなのでバトミントンをしたり、キャッチボールをしたり、サッカーをしたり、バスケットボールもしたりもした。1ヶ月は体操指導とアルバイトそして康、翔大、信吾と遊ぶことが多くあり、アルバイトのときに仲良くなった友達の瑠花からは「私とも遊んでよーーーーーー」と何度も言われごめんねと春は謝っていた。瑠花は地元が一緒のため春と同じく田舎育ち。一つ年が下である。アルバイトが一緒ということで仲良くなったが高校もなぜか清水女子高校で一緒だったみたいで高校時代はお互い知らないでいた。二人で地元付近の駅を歩いて地割れを見ながらお互い何もなくて本当に良かったとそして瑠花は春に「タンスの下敷きにならないでよかったよね。」とそして「二人ともケーキ屋さんにいた時怖かったよね」と振り返っていた。

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恋して始めた日記帳 月兎🐰 @tukiusagiharukamaru

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