義弟に寝取られたんですが

plutoniumプルトニウム

義弟に寝取られたんですが


 私には、弟がいるのだが、本物の弟ではない。#本物の__・__#という言い方をするのもどうかと思うが、そう。義理の弟、義弟なのだ。


 実の父親は、母親と喧嘩をし、それが次第に離婚に繋がり、離婚した。そして、母親は一人の息子を連れたシングルファザーと出会い、再婚することになった。後にシングルファザーは私の義理の父親となり、その息子は義弟となったのである。


 義弟は可愛らしい子であった。当時、再婚したてのとき、私は15歳、彼は10歳。毎日、


 「ラミ(私の名前)姉さん!遊んで遊んで!」


 と、無邪気な顔で遊びに誘ったり、


 「ラミ姉さんは世界で一番可愛くて美しい人だよ!」


 と、褒め称えることも多かった。


 そう。彼は純粋でただただ可愛らしい子であった。


 ★★★★★★


 しかし、ある日のこと。


 再婚したときから6年が経過し、私は21歳、弟は16歳となった。


 弟は、思春期なのかだいぶ口数が減り、当時のように私を遊びに誘ったり、褒めたりすることも全く無くなった。だが、顔や容姿から面影はあった。


 「はぁ。寝るか。明日も早いし。」


 私は、いつものように自分の部屋に行ってベッドに寝転んだ。今日は、父親も母親も仕事でいない。


 「いつ帰ってくるのかなぁ…」


バンッ!


 いきなり、とても大きな音がした。


 「な!何!?」


 ドアが開いたのだ。そして、何者かがドスドスと近づいてくる。とっさに電気をつけると、正体が分かった。


 「な!エル(義弟の名前)!何なの!?」

 「あぁ!もう我慢できない。ごめんね!姉さん!」


 弟は、無理矢理口に何かを入れた。錠剤?


 「これでもう抵抗は出来ないぞ。」


 意識が薄れていく。恐らく、睡眠薬だ。


 「これでもう、僕のお姉さんだ。」


 その恐ろしいクズ男のような顔にも、まだあのときの弟の面影があった。


 おしまい

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