イケメン公爵は、ざまぁな悪役令嬢よりも私を求めているようです
plutoniumプルトニウム
イケメン公爵は、ざまぁな悪役令嬢よりも私を求めているようです
とあるパーティーにて、私は一目惚れをした。
恋に疎かった私だったが、彼によって私の女心、恋心はくすぶられた。
彼はイケメン公爵のルーブル・ヴィクトリアであった。公爵であり、イケメンである。それはもう理想の夫である。とはいえ、それほど優れた人間なのだから、それに#集__たか__#る女性も多いだろう。
しかし、私は、諦めることが出来なかった。こんなこと、滅多にないから、何か縁があるのではないかと思っていた。
まずは、会話から。
「こんにちは。初めましてですね。私は、エナ・フィンガーと言います。」
「やぁ。こんにちは。もしかして、フィンガー家のお嬢様かい?」
「ええ。まぁ、一応。」
「お父さんが君のお父さんと仲が良いんだよね。」
「えぇ!そうだったんですの?」
私は、それを知らなかった。これは、凄い有利な立ち位置になれそうな予感。
「良かったら、友達にでもなれるかな?何故か仲良くなれそうな予感がするよ。」
まずは友達から。
「ええ!もちろん!」
◼️◼️◼️◼️◼️
その後も話に花が咲き、色々と楽しい会話が出来た。
だが…ルーブルと別れた後、少々嫌な人物と出会う。
「ねぇ、あなた。」
「何でしょう。」
話しかけてきた彼女は、派手なドレスを着た令嬢であった。
「あなた、さっきまでずぅっとルーブルさんと話していたわよね。」
「は、はぁ。」
「あなた、図々しい人ね。」
「はぁ?図々しい?」
「えぇ。もっと言うのなら、空気が読めない、人のことが考えられない。ルーブルさんは、あなたの人じゃありません。さっきみたいに、ルーブルさんを#独占__・__#するのはやめてくださる?」
どうやら、めんどくさいタイプの女だ。恐らく、彼女もルーブルを狙っているのであろう。
「あなたみたいな#薄汚い__・__#人には似合わないの。ルーブルさんは、私のような#宝石__・__#しか似合わないわ。分かったのなら、早く諦めなさい。フィンガー家なんて、聞いたことがないわ!フフフ…」
いらぬ罵倒までされた。相当嫌な女だ。こうやって、周りを傷つけて、好きな人を独占するのだろう。
「じゃあ、#二度と__・__#ルーブルさんと話すことがないように。」
彼女は私を睨んで何処かへ行った。
◼️◼️◼️◼️◼️
街に、面白い話が回った。
ルーブルさんが、一人の女性をフッたらしい。そんなことを「面白い」というのは、不謹慎な話だが、何が面白いのかというと、そのフッた相手が、私に罵倒をして、ルーブルを独占していたあの嫌な女であった。
彼女は、フられてすぐに街を出たらしい。
私は、その後に安心してルーブルと再会し、お茶することになった。
「どうしてあの人をフッたの?」
「色々理由はあるんだ。アイツ、嫌な性格なんだ。俺を操ったり支配しようとしてくる。それに、顔もそんなタイプじゃないし…」
「ふぅん。嫌な女性だったのね。」
「それに、もうひとつ、決定的な理由がある。」
「何?」
「エナ、君と付き合いたかったからだよ。」
「!?わ、私!?」
そして、ルーブルに告白され、私とルーブルは付き合うことになった。その話は、街中を越えて広がった。
ハッピーエンド
イケメン公爵は、ざまぁな悪役令嬢よりも私を求めているようです plutoniumプルトニウム @tarusyo
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