30 討伐報酬どうしましょ

 先日、魔族を2人で討伐しました。


 今、城の玉座の間にいます。


 逃げていいですか?











 なぜこうなったかは、んー。城に入ったところからにしましょうか。


 今日は平日だったけど、寮から馬車で直行して城にやってきました。ピリポさんも一緒です。

 魔族を倒したからか、1等貴族クライエット家だからでしょうか、非常に待遇が良くて驚きました。

 最初は死ぬのかな?って思ったくらいには待遇が良かったです。


「お時間となりました。ご案内します。」


 ついにきたか。早かったな。




「久しぶりじゃな、ロベルよ。面をあげい。」


 ああ、そうだった。国王この人だった。ゴーン・クライエット。


「なんじゃその顔は。わしは67代国王じゃぞ。」


 この人は小さい時によく城に呼ばせたからな。ちなみに今の王子や王女は全員再従兄弟だ。

 確か、魔法を使えるのは全員魔法を教えてたからな。んー。ほんと懐かしい。


「ゴーン国王。式の最中です。」


「すまん。」


 やっぱしっかりしてるな。宰相リナン家当主カリウス・リナンさんは。


「この度は、誰も気づいていなかった魔族を勇者ピリポと1等貴族ロベル・クライエットの両者が討伐してくれたことに敬意を表し、勲章と報酬を与えるものとする。」


「ありがたく頂戴いたします。」


「では、報酬はなんとするかね。婚約とかか?」


「「へっ」」

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