第3話
そんな
日々を過ごしていたある日
お兄ちゃん猫が
突然旅立ってしまった
何の前兆もなく
突然と早朝に
ギャーと鳴き
見に行くと
既に息をしていなかった
傍らで
何がおこったのか
わかっているのか
わかっていないのか
キミは
じっとしていたね
1人になってしまったキミは
隅っこにじっとして
ご飯も余り食べなく
悲しみを
乗り越えようとしているの?
私は
お兄ちゃん猫の変わりに
小さな熊のぬいぐるみを
キミに渡したわ
キミは
熊のぬいぐるみを
抱き締めて
眠っていた
きっと
お兄ちゃん猫の
毛並みを
思い出しているのかな?
お兄ちゃん猫に
似た感触の
熊のぬいぐるみを
探して
選んだからね
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