7300日目の誕生日

ハメリュ

第1話

小さい頃、そう、それは小学校の夏休みの地区の毎年の行事だった。

近くのお寺がある幼稚園に子供達がお泊まり会をして、昼はスイカ割りや、かき氷、芋煮会をやって、

夜は、肝試しをするのだが、こちらのお寺さんの本当のお墓の中を、

1年生から6年生1人ずつの6人で歩いて、奥に置いてある旗を持って帰ってくるという本物の肝試しだった。

毎年、毎年この肝試しが怖くて泣きわめく小さい学年の子達を引き連れて高学年の子供たちにも怖がってなかなか、大変だった。

いつの頃からか無くなったが、私が中学校くらいの時はまだ、あったと思った。

でも、その頃、私の同じ地区の私より9歳上のお姉さんが自殺して。

次の年も、そのお姉さんの同級生が自殺したり、毎年お姉さん方に悪いことが続いた噂が地区では色々あった。

それが、この肝試しに関係があるのではと、今になって思ったのだったが、確かではない。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る