なんかやばい先生

尊(みこと)

第1話

「あ…」

桜が散る入学式のこと。私のクラスの担任はやばい先生でした。



私には2つ年上の友達がいます。私はその子と同じ学校に入学しました。そしてその子に色々と情報を聞いていたのですが…

この学校にとにかく色々とやばい先生がいると聞きました。その先生は見た目はヤンキーみたいなイケメン。でもありえないほどうざい。課題をドカドカ出してきたり、なんならその課題は自分でやるとできなくて。ただのやばい先生らしいです。生徒には友達のように接してくれるけど優しくもない。ただ、怖いんだそうです。

その先生に私は当たってしまったのです。

シンプルに言って、最悪です。



「はい、どーも、このクラスの担任になりました花谷賢人はなやけんとです。よろしく。突然ですが、この課題を明日までにやるように、よろしく、 じゃっ!今日は帰っていいよー」

先生は大量に課題をおいて帰りました。

「この課題どうするー?」

「くばろー!」

多分このあと学級委員長か、副委員長になるであろう二人の子が前に出てきました。

「やばー、これ教室持っていかなきゃじゃん」

「えー、めんどくさ、」

「あ、あの!私やります」

私はなんとなくで手を上げてみました。みんなやりたくなさそうだし。この学校のことはある程度知ってるし。

「え?!ほんと!!ありがとう!、」

そしてみんな帰って行きました。





「えっと、ここかな?」

私は教室であろう場所につきました。

するとそこには真面目に課題を考える花谷先生がいました。

「え?あ、ぁそれ?そこ置いといて」

「あ、はい、、」

「君さ、貝野たよのともだち?」

「はい。」

「そうだよね、貝野が言ってた」

「話したんですか?!」

「いや、会話が聞こえただけ」

「え?!会話聞いてたんですか?!」

「聞こえただけだ!!」

「ふふっ、、」

私はその時どこか面白みを感じました。

新しい先生はなんだか面白い気がします。

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