第19話 毎日のようにイチャイチャ♡♡ちゅっちゅ♡♡

「いや、作戦とか考えたことがない俺が横から口を出してもいいことはないだろうから、とりあえずは指示を待つことにするよ」


 いわゆる適材適所ってやつだ。

 戦闘は勇者スキルでどうにかなっても、俺の平凡な頭じゃ作戦なんてとても考えられないからな。

 そもそも作戦を立てるための情報も持っていないし。


 なのに勇者の意見とか求められて、つい変なことを言ってしまって足を引っ張ってしまう可能性があった。

 ただの素人意見なのに、勇者の意見ってだけで過度に忖度そんたくされて採用でもされてしまったら笑えない。

 今は人類存亡の戦いの真っ最中なのだから、下手なことはしないに限る。


 だからそういった小難しいことは、天才軍師メイリンさんとやらに任せるとしようじゃないか。


「かしこまりました」

「じゃあそういうことだから、今日からしばらくはゆっくりするよ」


「はい♪ ではではその間、私が責任をもって勇者様のお世話をしますね♪ どうぞ大船に乗った気でいたください」


「よろしく頼むよ。ま、リュスターナがいてくれるだけで俺はもう十分に幸せなんだけど」


「ふふ、勇者様にそんな風に思ってもらえるなんて光栄です」


「リュスターナ……ちゅっ♡」


「あん……もう勇者様ってば、いきなりキスなんてえっちなんですから♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡」


「俺が悪いんじゃない、リュスターナが可愛すぎるのがいけないんだよ」


「またそんなことばっかり言って……あっ、んっ♡」


「ちゅ♡ ちゅ♡ ちゅ、ちゅ♡」


「はぅ、勇者様♡ ちゅ♡ あ、んっ♡ あ、あっ♡ 勇者様、激しいです……♡」


 その後しばらく俺は――リュスターナと2人でえっちに過ごした。


 いやね?

 俺も最初は身体を休めて、まったりゆっくり過ごそうと思っていたんだよ?

 でも気が付いたらえっちな気持ちになっちゃってたんだから仕方ない。


 だってほら、リュスターナはすごく美人で胸が大きくて優しくて可愛い女の子だろ?

 そんなリュスターナと毎日一緒にいたら、俺も当然そういう気持ちにもなっちゃうのは当然じゃん?


「あっ……♡ 恥ずかしいです勇者様……♡」

「どうしたんだリュスターナ?」


「いえその……こんなに昼も夜もえっちなことばかりしてると、なんだかいけない関係になったような気がしてしまって……あぅ、勇者様ぁ……♡ もっと、もっとしてください……♡」


「もちろんだよリュスターナ……ちゅっ♡ ちゅ、ちゅ♡」

「あんっ……嬉しい……♡」


 そんな風に俺はリュスターナとたっぷり愛し合った。


 愛し合ったのは今日だけでなく、毎日のようにイチャイチャ♡♡ちゅっちゅ♡♡していた。


 そして回数を重ねるごとにリュスターナもどんどんとえっちに慣れてきて。

 恥ずかしがりながらも大胆にえっちなことをしてくれるようになりはじめた。


 すると当然、俺もさらにさらにと身も心もえっちっちに激しくヒートアップしていって――!



 あ、もちろん普通のデートとかもしたぞ?

 お城から少し行ったところにある街に遊びに行ったのだ。


 前線基地であるお城を食糧と娯楽で支える街だけあって、かなりの賑わいがある街だった。


 そんな賑やかな街を、俺はリュスターナと手を繋ぎながら2人で見て回った。

 もちろん指と指とを絡め合う恋人繋ぎだ。


「へぇ、思ったよりたくさんの人がいるんだな」


「この街は前線基地であるお城を支える台所ですからね。メンデル司令官は偉ぶらないので人望がありますし、物資が集まるのでそれに関わる人も自然と集まるんですよ」


「悪いドラゴンに攻められている最中とはいえ、人々に活気があるのはいいことだよな。みんな希望を捨ててないってことだろ?」


 少なくともここにいる人たちは誰一人として絶望なんてしちゃいない。

 俺はそのことを強く実感していた。

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