1.17を想う

 今から二十八年前、千九百九十五年(平成七年)・一月十七日の五時四十六分五十二秒。

 僕が住んでいる関西一帯は大きく揺れました。ちょうど、このエッセイを更新した時間です。

 ちなみに、このエッセイは前日、メモリアル集会と防災訓練があった十六日に書いたものを予約投稿したものです。

 さて、この時間に僕の担任の先生は岐阜県に居たそうなのですが、ゴーという音が聞こえてきたそうです。間もなくグラグラと揺れ始め、必死にテレビを支えていたそうです。

 震度四。それからテレビを付けてみると、段々と地震の大きさが近畿地方の地図に現れていきます。

 ですが、全く出てこないところがありました。震度が出てこないところ。それは、神戸や明石、尼崎、そして甲子園球場のある西宮がある阪神地域と、淡路島。

 なんででないか? 理由は簡単です。地震が強すぎて地震計がぶっ壊れたんです。

 一体なぜにこうなった。

 火がメラメラと出て、建物が壊れ、消防も入れず。

 インフラが寸断され、圧死、窒息死、焼死……。六千四百三十四人の子供から大人、老人まで幅広い人が亡くなっています。

 前に書いたあの絵本など、生き残った方もそれぞれ抑えきれない苦しみを抱え、もがき続けています。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860192447261/episodes/16817330651909098915

 亡くなった方は、いくら祈ったってどうすることもできません。帰ってくることはありません。地震が起きなくなるわけでもありません。

 ですが、僕らがこうして祈り、考え、実行することが何より大事なことだと思います。地震をはじめとする災害の被害を少しでも少なくしていくこと。

 これが大切なことだと思います。

 

 地震で亡くなられた方、傷ついた方、そして今も苦しんでいる方へ。和響さんの真似になっちゃうかもしれませんが、純粋に祈りを捧げましょう。


 ――黙祷。

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