大財閥所属の元陰キャ護衛ですが意外なことにモテモテで困っています
喬偉
序章
プロローグ
僕は1ヶ月前までそこのエリートだった。
ー1ヶ月前ー
「
静まりかえる会場。
誰もが声の元をたどる。
そこには非の打ち所のない美少女がたっていた。
彼女は東雲寺家当主、
彼女の周りには5人の男…いや、正確に言えば4人と1人だ。
4人が彼女を守るようにたち、1人が彼女の前に跪いている。
跪いていた男が口を開く。
「契約破棄、ですか?」
「そうよ」
「はい、わかりました」
「抵抗しても無駄よ…ん?え?」
あまりにもあっさり承諾されたことに驚いたのか彼女は凍りついてしまった。
周りの男達も同様だ。
「書類等の手続きは此方で済ましておきます。それでは失礼をば」
「えっ、ちょっ…」
跪いていた男はそれだけ言うと立ち上がり、一礼して去っていった。
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かっこよく三人称で回想してみたよ。
もともと好きでお嬢様の護衛してた訳じゃないし特に抵抗することなく契約破棄したんだよね。
にしても、婚約破棄じゃないんだからパーティーで破棄するこたないよな。
バカだバカだとは思ってたけどここまでとは思わなかった。
ビッチでアホって最悪だね。
とにかくせいせいしたよ。
本当は東雲寺と縁切りたかったんだけど、そういうわけにもいかず東雲寺所有の田舎別荘の管理人をすることになった。
それから、契約破棄に伴って通っていた学園を追放された。
別に高校にいかないでも良かったんだけどお世話になった上司から『お前、高校は出とけよ』って言われたから取り敢えず管理する別荘近くの公立高校の2次試験を受けて見事合格。
あと、少しイメチェンをしてみた。
僕は目付きが少し…いやかなり悪い。
この目付きじゃ友達なんてできるはずがない。今までこの目付きのせいでちょっと見てるだけなのに泣き出されたことがあった。
さすがに整形するわけにはいかないよね…よし!前髪で目元を隠そう!
お~マシになった、すげぇ別人みたい。
それと趣味をもつことにした。
今まではお嬢様に振り回されて自分の時間が取れなかった。でも今はあり余る時間がある。
…といっても特にやりたいことがあるわけではないので一旦保留。
これからの高校生活でなんか見つかるでしょ!
さぁ明日は入学式だ!
どんな出会いが待っているのか楽しみ。
それじゃあ、お休みなさい。
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