第8話 たまにはシリアスがあっても許される。
希穂への療法は思い付いたものを取り敢えず実行できたから明日…は家で落ち着いてもらって様子見しておきたいが、明後日ぐらいには学校に戻れるだろう。
ゼリー飲料でビタミンとかも取ったし、風邪薬も飲んでたし、消化のいいもの食べさせたし、あとはゆっくり寝させるだけだ。
「おーいお兄さん〜?入ってきていいんですよ〜?」
ドア越しから大声で呼ばれる始末…
女子の部屋なんて中坊の頃から入ったことないわ!
流石に義理の妹でもコレばっかりはしっかりと意識しちゃうんだよ!
「そんなこと言ってるとお兄さんの部屋入って男の子の部屋に女子が入っても許される流れを作ってならばその逆、女子の部屋に男の子が入っても許されるっていうムーブをかましますよ〜?」
言ってることはあんまり理解できないが、脳は
「早く入れ、何かされない内にな」
とダンディーな声で語り口調で命令してくる。
そんな感じで言われちゃったら入るしかないじゃん!
すぅぅぅはぁぁぁぁ…
長めの呼吸で精神が統一することを願う。
男は度胸!別にハプニングが待ってるわけじゃない!ベッドで寝ている女の子がいるだけだ。
意を決した俺はガチャリとドアを鳴かせて今までは禁制とまで思っていた女子の部屋に入れたのだ。
変な発作が起きずに安堵する。
「お兄さんちょっと怖くなってきました…ちょっとだけでいいのでお話ししませんか?」
そんな程度なら…とすぐにベッドに向かうついでに椅子も拝借した。異性のベッドに勝手に座るほどアンモラルな人間じゃない。
「お兄さんはこの生活に慣れました?」
同じ屋根の下に住んでいたのに話さなかった俺らが話し始めた。
しかしその交流期間の浅さなのか、この質問を聞く緊張なのか、敬語で話してしまっている。
それと…少し震えている。コレが風邪の寒気なのかはたまた…
それでもここは本当のことを話さないといけないな。
「まぁ、慣れてたかな」
「っ…」
「俺一人で生活する分には、だけどな」
「それは…」
「あぁ、つまり新しくなった家族を見て見ぬ振りをしてたんだ。あんまり女性と話すのだって少し…抵抗がいる。…それこそ新しい家族でも、だった」
けど、彼女は欲しい(迫真)そんなチグハグな内心は悟られなかったのか希穂の顔が強張った。
「その…女性への苦手意識って、中学で何かあったってこと?」
おや、ちょっと勘がいいな。
「…大体はそういうことだけど、ごめん内容はちょっと…言えない」
中学時代…というわけでもないがここは否定も肯定もしたくない。
「…うん!決めた!私はお兄さんと仲良くなって私だけでもいいから苦手意識を無くせるようにする!それでどんなことでも話し合えるようになりたいです!」
そんな願いが少し嬉しくて…少し怖い。
けどそんなことは…些事でしかなかったのかもしれない。
そんな風に思えるなんて俺も大人になったな。
それに気づけたある日の昼下がり。
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はい!シリアスっぽいですねキャラブレてますね!!
でもだいじょーぶ!!たまにある緩急のある展開ってだけだから!!
義妹編はあと1〜2話で終わっちゃうけどこの後しばらくのほほんとしてるから!!!!!!
だから「うわ、シリアスとか求めてないわラブコメはよ作品のフォロ解するぞ」とか思わないでね!!!(切実)
私の作品の中でも代表作の流れに乗せられることがなくこんなに伸びたのはあんまりなかったのでとても嬉しいです!!
この位の文量ならすぐに書けるので投稿頻度が高くなってモチベが回復した俺に壊せない壁はなヘブッ…(真っ白なタイルにぶつかった時の奇声)
ハイテンションですよね!!!なんでかは分かりません!!!
でも多分これ書き終わったら結構遠出して米軍基地に行けるからですね!!
ではめっちゃ後書き長かったですけど見てくれた方は付き合ってくれてありがとうございます!!
以上。
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