écriture 新人作家・杉浦李奈の推論

松岡圭祐/KADOKAWA文芸

第1話

 二十三歳になるすぎうらにとって、講談社の社屋は宮殿のごとく豪華すぎた。ライトミステリを三冊だしただけという実績が、心細さに拍車をかける。とても小説家を名乗れたものではない。

 おと二丁目、東京メトロこく駅の階段を上った先、あまりに巨大な西洋古典建築に度肝を抜かれること三十分。李奈は隣接するビルの高層階、ホテルのスイートルームにそっくりの、きらびやかな室内にいた。

 高い天井からり下がるシャンデリア。広々としたフローリング、高価そうな調度品、窓枠を彩るカーテンの繊細な縫製。ガラスの向こうには、春の陽射しが降り注ぐ都心が見下ろせる。きけばがわらん賞の贈呈式は、この部屋でおこなわれるらしい。

 ピアノ発表会のような一張羅、母から譲られたロングワンピースで、この場に臨んだ自分を悔やむ。格式高い空間のなかでは、自分の安っぽさがひどく際立つ。無理をしてでも真新しいドレスをレンタルするべきだった。

 いったい本を何億冊売れば、こんな社屋を維持できるのだろう。この部屋の清掃だけでも、バイト代に換算すると……。

 女の声が呼んだ。「杉浦さん」

「えっ」李奈はあわてて振りかえった。「あ。はい」

 講談社の女性文芸編集者が穏やかにいった。「いわさきさんがお越しですよ」

 李奈は観音開きのドアに目を移した。開放されたドアの前に、そうしんのスーツが立っている。李奈は思わず息をんだ。

 四十一歳という実年齢より若々しい。慎重にくしを通し、七三に分けた髪。ひげのない細面、せいかんな目鼻立ち。テレビで観るよりさらに上品だった。堂々としていながら、そんさは皆無といってよく、すでに人当たりのよさを感じさせる。親しげで、なにより清潔感がある。

 岩崎しよう駿しゆんぼう大学文学部の講師にして、日本文学研究の第一人者。世間に名が知れ渡ったのは、小説家デビューを果たしてからだ。四年前に著した『黎明に至りし暁暗』が、あくたがわ賞となお賞の同時候補作となった。惜しくも受賞は逃したものの『黎明に至りし暁暗』は二百五十万部超のベストセラーを記録した。岩崎翔吾は文壇にすいせいのごとく現れた新鋭として、まさしく時代のちようとなった。

 ひところの熱狂的なブームは、最近ようやく落ち着いてきたものの、岩崎翔吾という作家は、すでに揺るぎない地位を築いていた。存在自体が文学の新たな一ジャンルだった。

 岩崎が微笑とともに歩み寄ってくる。「杉浦李奈さん?」

「はい」李奈は圧倒されながら、うわずった声を響かせた。

「お会いできて光栄です」岩崎が名刺を差しだした。「きょうはどうぞよろしく」

「こ、こちらこそ」李奈はあわてぎみに名刺交換に応じた。「お目にかかれて光栄です、岩崎先生」

「先生だなんて」岩崎が快活に笑った。「まるで大学のゼミに思えてきますよ。作家たちの出席するパーティーに招かれたことは?」

「ええと、あのう……。推理作家協会の懇親会なら、招待状が来てるんですけど、最初は風邪で寝こんでしまって、次は急なバイトで」

「そうですか。作家どうしは先生なんて呼びあわないものです。だからお互い、さんづけにとどめましょう」

「わかりました。ありがとうございます。いえ、なんていうか、恐縮です」

 あごひげを生やした三十代半ば、ワイシャツ姿の男性が、眠たげに見える垂れ目を向けてきた。「おふたりとも、席にお着きください。岩崎さんがそちらのソファ。杉浦さんはこっち」

 応接用のソファに向かい合わせに座る。李奈は身を固くし、ごく浅く腰かけた。岩崎も礼儀正しく、背筋をまっすぐ伸ばしている。

 ひとりくつろいだ態度をしめすのは顎鬚だった。近くの椅子に座り、ICレコーダーのスイッチをいれると、顎鬚がおじぎした。「どうも。本日の進行を務めさせていただきます、ライターのあきやまはやと申します。『小説現代』に掲載する対談ということで、本日はよろしくお願いします」

 李奈は深々と頭をさげた。視線をあげるタイミングがわからない。横目でようすをうかがうと、講談社の編集者らが周りを囲んでいた。カメラマンも一眼レフをかまえている。緊張感に身体を起こせなくなる。

 岩崎のたずねる声がした。「ざいおさむは、なぜさんに赤面したんでしょうね」

 自然に顔をあげるよう仕向ける。岩崎の問いかけには、そんな気遣いが感じられた。

 李奈は岩崎を見つめた。父よりはいくらか若い、岩崎の温厚なまなざしが見かえした。

 あわてぎみに居住まいを正す。李奈はライターの秋山にきいた。「お答えしていいんですよね?」

「もちろん」秋山が苦笑した。「芥川と太宰が好きと公言なさってるおふたりの対談です。テーマもそこにあるので」

「ですよね。失礼しました」李奈は岩崎に向き直った。「富士をのペンキ絵、もしくは芝居の書割呼ばわりしてますけど……。さかとうげてんちやに来る前、東京での描写を読むと、太宰は自分と富士を重ねているようです」

 岩崎がうなずいた。「なぜ同一視したんだろう。自分自身と富士を」

「評判を押しつけられるのが嫌だったんでしょう」

「みずから抱える悲哀や苦悩を、富士のなかに見てとったということですか」

「わたしはそう思いました……」

「面白い。私も同意見ですよ。あのう、杉浦さん」

「は、はい」

「そんなに固くならないでください」岩崎が微笑した。「あなたは小説を三作もだしてる大先輩ですよ。私はまだ一作きりです」

「とんでもない。わたしのデビューはカクヨムですし……」

「投稿サイトで人気を博し、上位にランクされて、KADOKAWAから声がかかったんでしょう? 作品が多くの人に愛されてる」

「増刷が一回もかからなくて、初版部数が右肩下がりなんです。このままいくと四作目は電子書籍のみってことに……」

 秋山がせきばらいした。「芥川と太宰について……」

「あ」李奈はいっそうあわてた。「そうでした。すみません」

 岩崎は柔和な表情のままだった。「謝らないでくださいよ。文学の道を歩む者として、作家としての体験を語ることは貴重です」

「文学だなんて……。角川文庫のライトミステリですよ。自分でライトっていっちゃってるし」

「軽妙しやだつな文章表現も、文学の一ジャンルでしょう」

「そんなだいそれたものではなくて……。ただ軽いってだけです。文章力もないし」

「なぜ自分を卑下するんです?」

「事実ですから。むかしから文章力を上げたくて、かわばたやすなりを丸写ししたんですけど、いっこうに身につかなくて」

「写経じゃないんだから、既存の小説の丸写しなんて意味ないですよ」

「そうなんですか? カルチャースクールの先生に勧められたんですけど」

 岩崎は大学の講師らしい、アカデミックな物言いに転じた。「文章の組み立てには脳の前頭葉、特に文法を考えるときには、前頭葉下部が働きます。でも書き写すだけの作業となると、使われるのはおもに左脳です。思考自体が異なるから、練習になんかなりませんよ。私ならゼミの学生には、絶対に勧めませんね」

「へえ……」

「よく読み、よく書くことです。自分なりの表現を磨くことが、作家としての技術を向上させるでしょう。あ」岩崎がふと気づいたような顔になった。「私みたいな新参者が、またですぎたことを……」

「やめてくださいよ」李奈は思わず笑った。「岩崎さんにへりくだられたら、わたしはどうしたらいいか」

 秋山がじれったそうな態度をのぞかせた。「杉浦さん。芥川と太宰のちがいについて、どう思われますか」

「ええとですね。芥川りゆうすけは、一般ウケする話を書く人です。太宰治はもう少しマニアックで……。安易すぎますか?」

「いや」岩崎が片手をあげた。「シンプルですぐれた見解ですよ。事実、両者のちがいはそのあたりだと思います。ほかは共通項が多い。芥川も太宰も、中期までの作品と末期の作品とでは、方向性が大きく変わっていますよね」

 李奈はうなずいた。「ふたりとも当初は理性的というか」

 秋山が苦笑した。「理性的? 『羅生門』『地獄変』は異常の極みでしょう。『鼻』も」

「いえ」李奈は否定した。「人間の狂気を描いていても、作家としての芥川は冷静に、物語との距離をとってるんじゃないかと。太宰も『津軽』『新釈諸国噺』『惜別』など、その後にくらべれば落ち着いた作風です」

 岩崎が同意した。「それが末期には精神状態が不安定になり、テーマも退廃的になるんです。いうまでもなく芥川の『歯車』や、太宰の『人間失格』あたりです」

 李奈は岩崎を見つめた。「どちらも非凡な才能ですよね。でもセンシティブすぎて、最期は自殺……」

「太宰の場合は、自殺といっても心中だから、少し事情が異なるでしょう。センシティブになった経緯や、のちの状況にもちがいがある。太宰のほうは、酒や薬物に手をだし、社会的にも孤立してしまった」

 秋山は対談の内容がありきたりすぎると思ったらしい。頭をきながら提言した。「もっと作品論に絡めて、芥川と太宰の共通点なり、ちがいなりを語っていただきたいんですが」

 岩崎が澄まし顔になった。「ふたりはそれぞれ伯母おば叔母おばに育てられました」

「あのう」秋山が顔をしかめた。「それが作品論とどう関わるんでしょうか」

 李奈は思いつくままを言葉にした。「『思ひ出』を読んで思ったんですけど、太宰は叔母から子守歌の代わりに、よく昔話をきかされていました。それで文才が育ったんじゃないかと」

「昔話で?」秋山がきいた。「なぜそう思うんですか」

「わたしも小さいころ……」李奈は口をつぐんだ。

 小学校低学年あたりまで、いとこの家が好きだった。自宅を忌み嫌った。両親はいつも冷たかった。いとこの母親は、李奈の母の妹だ。彼女は話好きで、なんでも楽しく語ってくれた。明るく社交的な女性だった。叔母の話をきくうち、物語の面白さを感じるようになった。そのうち叔母は読書を勧めてきた。いつしか李奈は本好きになった。

 岩崎が見つめてきた。「杉浦さん。察するにあなたも、叔母様の影響で小説好きになったとか?」

 図星だった。芥川や太宰の話をしていたのに、自分を持ちだすのはそんすぎて気が引ける。李奈は下を向いた。「はい……」

「論理的な見解です」岩崎の声がまた講師っぽい響きを帯びた。「親の愛情に飢えた子供が、母代わりとなる近しい存在の語るストーリーに魅せられ、文芸というものへの愛着を生む。心理学的にも説明のつくケースです」

 秋山が岩崎にきいた。「もう少し具体的にうかがいたいんですが」

「大学の講義でも、よく言及することなんですけどね。マズローの欲求五段階説をご存じですか。人間の欲求はピラミッドのように、五つの階層に分かれています。最下層が生理的欲求。ひとつ上が安全欲求。次が集団欲求。そして承認欲求。頂点が自己実現欲求」

「いちばん下から始まるんでしょうね?」

「ええ。最下層の生理的欲求が、万人にとっての欲求の始まりです。これが満たされると、ひとつ上の階層に上ります。安全欲求も満たされれば、人が求めるのはまたひとつ上の階層、集団欲求です」

「集団欲求……」

「家族の一員になって、安心感を得たいと願う欲求です。保護者からあたえられる愛情を実感することで、欲求の充足につながります」

「なら」秋山が苦笑ぎみにいった。「芥川や太宰は、その階層で充足を得られなかったわけですね。杉浦さんも」

 岩崎は真顔で応じた。「そうです。話し相手がいない家庭で、誰にも受容されず暮らしていれば、育つのは寂しさだけです。下から三層目のこれが満たされない人は、四層目の承認欲求を分厚くすることで、ピラミッドを維持しようとします」

「承認欲求ですか」秋山は李奈そっちのけで岩崎と対話しだした。「小説家の基礎かもしれませんね。すると小説家は、集団欲求が不足したまま、承認欲求が肥大化した存在だと……」

「ええ。しかし強調しておきたいのは、小説家の承認欲求が、自分自身の承認にあるという点です。他者からの承認は求めていない。あくまで自分のための文筆作業により、自己肯定感を高めるのです」

「読者の評判など気にしないという意味ですか。小説家になって自己のアイデンティティが確立できれば、それでいいと?」

「ええ。とりわけ純文学、私小説家の心理でしょう」

「芥川も太宰もそんなケースですか」

「いえ。ふたりは明確にちがいます」

「というと?」

「下から二層目、安全欲求を考えてみればわかります。健康で命を脅かされることなく、経済的にも安定した生活を送りたいとする欲求です。ふたりとも子供のころは、家庭が貧しくはなかったので、二層目まではクリアできていたといえます」

「不足していたのは家族愛。だから三層目の集団欲求が充足せず、四層目の承認欲求を厚くしていったんですよね」

「太宰はそうです。でも芥川は、積みあげてきたピラミッドの根幹が、発育途中で揺るがされてしまったのです。いったん三層目に進んだはずなのに、あとになって二層目、安全欲求がぐらつきだした」

 李奈はようやく発言の機会を得た。「生来病弱だったからですね。のちに神経衰弱や腸カタルも患ったし……」

「そうです」岩崎がうなずいた。「芥川は三層目ばかりか、失われた二層目も補わねばならず、四層目の承認欲求をより分厚くせねばならなかった。そうなると自己の承認だけでは足らず、不特定多数からの承認を求めだします。名声や地位へのこだわりが強くなるんです」

「ああ」秋山が笑った。「そういう人なら、現代の小説家にも多くいます。なるほど、安全欲求と集団欲求ね。目立ちたがりで自己顕示欲の強い作家は、それら両方が満たされない人ってことですか」

「いえ。ものごとはそう単純ではありません。最初から安全欲求が満たされない人は、ずっと身の危険を感じているため、別の道に進みます。文章表現に目覚めず、小説家になりようがないんです」

「しかしさっき岩崎さんはおっしゃいましたよね。芥川は安全欲求が満たされなかったと……」

「彼はいったん四層目の承認欲求まで、ピラミッドを積み上げたんです。三層目の集団欲求の薄さを、四層目の厚みで補おうとしていたところ、二層目までが崩れだした。途中から安全が脅かされたんです」

「そこにどんなちがいが生じるんですか」

「芥川は四層目の承認欲求に達した時点で、歩む道は文筆業と心に決めました。文学を愛していたし、書くことも好きになっていました。でも三層目ばかりか二層目までもぐらついたので、四層目をとんでもなく分厚くせざるをえなかった。求めるものは不特定多数からの承認、名声や地位、富ばかり」

「本来なら小説家にありえない、俗物的な心理が育ったということですか」

「ええ。安全欲求を補うための承認欲求なので、少々安全が脅かされようが、承認欲求をこそ強く求めるようになります。すなわちルール違反の発覚により、面目を失うというリスクをいとわず、まず真っ先に不正に手を染めたんです」

 李奈は戸惑いをおぼえた。「芥川が不正を厭わなかった……?」

「極論かもしれませんが、あなたのいう芥川が一般ウケ、太宰はマニアックという区別にも通じる話です。知ってるでしょう? 芥川は一部から盗作の疑いをかけられていました」

 知っている。けれども同意しかねる、李奈はそう思った。

 たしかに『蜘蛛の糸』や『トロツコ』に関する論争は有名だ。初期の『羅生門』『芋粥』は、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』の説話を原型にしている。ただしそれらはいわば本歌取りにすぎない。盗作とは明確に異なる。『藪の中』にしても、『今昔物語集』やアンブローズ・ビアス『月明かりの道』に基づいているものの、もっと複雑で奥深いテーマを内包する。

 李奈はおずおずといった。「元になった作品の魂を理解したうえで書くのは、模倣ではない。芥川自身がそのように発言してますが……」

 岩崎が渋い顔になった。「言い訳ともとれますよね。他人の作品を真似たという自覚が、少なくともあったわけです」

「晩年の作品は誰の真似でもなかったと思います」

「『闇中問答』は? 彼自身がひようせつを認めてる」

「でもあれは……」

「いいですか。私は芥川の才能を否定していません。でも彼はちょっとしたズルをしたのです。二層目の安全欲求が崩れ、四層目の承認欲求をより分厚くせざるをえず、不特定多数からの承認を求めるに至った。模倣はその弊害だったと考えられるんじゃないかな」

「そうでしょうか……」

「失礼」岩崎は笑顔に転じた。「ちょっと意地悪でしたね。このインタビューが記事になったら、芥川のファンから猛烈な抗議が寄せられるかも。あくまで文学研究のひとつのかたちということで……」

 秋山が平然とこぼした。「少しぐらいなら物議を醸す発言は、こちらとしては歓迎ですよ」

 岩崎は冗談めかしていった。「より意地悪な人が現れた、注意しないと。小説家の人生を深読みせず、作品のみに目を向け、評価することも重要です。たとえばみやざわけんについて、世間の人々は……」

 話題が変わった。李奈はあんした。「作品のイメージから、ふんわりとナイーヴな人物像を思い描きがちですけど……」

「実像は異なる。技巧派のストーリーテラーだったと思います」

「ええ。『茨海小学校』なんか特に」

「杉浦さんはすぐれた読書家でもあるんですね。宮沢賢治が技巧派たるゆえんとして『茨海小学校』を発想するとは、いいセンスをしておられます」

 秋山が口をはさんだ。「芥川と太宰のことを……」

「ああ」岩崎がまた笑った。「脱線してばかりで申しわけありません。どうもじようぜつになってしまう。杉浦さんとの対談が、とても楽しいからでしょう」

 李奈は笑ってみせた。ただし心の奥底に、すっきりしないものを感じる。

 芥川龍之介が盗作に手を染めた、その一点について岩崎は譲らず、あくまで持論を貫いた。あれはせいぜい本歌取りではないのか。時代のちがいもある。なぜ盗作と断定したのだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る