書曝談実験場/Hyper Peaceful Nevada in Technigica
テクニジカ
詩験作「とおく」
遥か遠くの
除細動器の
外用パドルを両手に
二本足で立ちつくす
彼の細腕にぶつからないように
大胆かつ繊細に
飛翔するペリカンの群れ
足をうずめながら
この視界を
私に
焼き付ける
………………………………
――遥か遠くの
青霞に浮かぶのは
除細動器の
外用パドルを両手に
巨きなリカオン
彼はだれを救えばいいのか
今も、わからないでいる
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