第12話近所の居酒屋
私はお袋と飲みに出かけた。お袋はこの頃パチンコ屋に行っては帰りに居酒屋に行くのが日課だった。二~三軒の居酒屋をなじみにしていた。その内の一軒に連れて行ってくれたのである。そこはカウンターと座敷がある居酒屋だった。店の中では一人の女性があっちの客こっちの客へと渡り歩いていた。私の隣にも来たので口説いてみた。
「OK!]
即答だった。
お袋と別れた私は彼女との待ち合わせ場所に急いだ。
「あんた本気?こんなおばさんと。」
この出会いが後に二人目の妻となる女との出会いだった。ホテルに着くと
「本気?」
年は11歳も上だった。私は体をかさねた。
初めて女性におごられた。旦那とは家庭内別居状態で嫌気がさしていたらしい。彼女には娘がおり登校拒否児童だった。自分の過去を語った。
クラスの副担任で学年主任の先生が事もあろうか、生徒の旅行の会費を集めてそこから仮払いで歓迎会をやろうと話しているのを聞いて、当時ロッキード事件で騒がれていたのもあり
「こんな先生に教わったら、金に汚い人間になる。」
とお袋に言い学校に行くのを拒否した経緯を話した。
彼女の娘さんはいじめにあい登校拒否をしていたらしい。
でも二人は急激に引かれ合っていった。
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