ライン交換
「EOやり込んでいるんだね、清瑞さん」
「うん、家でよく遊んでるよ。ずっとソロでさあ、
ソロだって? 信じられないな。このEOは経験値テーブルが鬼畜でレベリングが大変なゲーム。パーティ推奨型なんだけど、ソロで70まで上げるとか凄すぎる。俺なんか『55』だぞ。何度も死んでデスペナ食らっているのになあ。
高レベルの清瑞とフレンドになれて良かった。てか、女の子のゲーム仲間が増えるとか嬉しすぎる。
EOのフレンド登録を済ませた。
清瑞のキャラネームは『ヴェラチュール』というようだ。なんかカッコイイな。
「登録完了っと。ついに俺のフレンドリストに友達が……」
「あたしも初めてだよ。同じだね」
「そ、そうなの? ガチのソロかよ」
「そう言ってるでしょ~。あ、ついでだし『ライン』も登録してよ」
「へ……」
「ほらほら、くっし~」
「ああ、うん。って、くっしー?」
「もう、あたしとくっしーそういう仲じゃん」
と、清瑞は自然に笑った。なんてまぶしい笑顔だよ。可愛い、惚れてしまう……。てか、ギャル特有のノリに俺はすっかりハマっていた。最初はどう接していいか分からなかったけど、なんか……悪くないな。
「か、考えておくよ」
「え~、今登録しようよ」
か、顔が近い。良い匂いもするし、どうすればいいんだ俺。でもそうだな、女の子からのお誘いなんて人生で初めて、これを逃したらもうないかもしれない。勇気を出してみよう……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます