第16話 吾輩は死刑宣告を受けた黒猫である
「乗りなさい! 黒猫さん! ここに乗るの!」
「無理だニャン! セレナさん!」
「黒猫さんにしか、ここは乗れないの! お願いだから乗って!」
「逃げちゃ駄目ニャン 逃げちゃ駄目ニャン……」
押し問答の末、吾輩はそれに乗る意思を示す。
「乗りますニャン! 吾輩が乗りますニャン! 吾輩がセレナの膝の上に乗りますニャン! 乗らせて下さいニャン!」
理性が完全に壊れてしまった。
必死にセーブしていたのに女の子の膝の上に乗るだと?
「ひざまくら!」
俺のしてみたいランキング上位に食い込む、何とも神聖なご褒美をセレナから言い出すなんて、理性が飛ぶのも仕方がない。
吾輩は 「理性を失った獣」 に成り下がりセレナの膝の上へダイブした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます