第42話
「フン!魔界の王よ、天界の情報は吐かんぞ。」
「いや、お前の持ってる情報は全部魔法で分かったから…」
「え?」
「いや、だからお前の持ってる…」
「えっ、嘘、じゃあ天界への行き方は?」
「無魔導でのゴリ押しか天界にある魔導具を使って天界と魔界を繋ぐ門を開くか。」
「…じゃあ天使の弱点。」
「闇魔法と頭の輪っか。」
「嘘だァァァァァ!!!」
「急に叫ぶなぁ!」
まぁ、取り乱すのは分かるけど…
でもそんなに叫ぶことか?
「ふふふ…情報はもう分かったんだろう、殺せ、私を殺してくれ…」
えぇ…そんな、世界の終わりみたいな顔すんなよ…
どう考えてもそんなに絶望する事じゃ無いだろ…
「いや、お前を人質に天界に対して侵略を辞めるように呼び掛けるから殺さんぞ。」
「ははは…私の死体まで利用する気か…?」
いや、死体は流石に…
「冗談は止してくれお前はあくまで捕虜だ、殺したりはしねーよ?」
「そうなのか…だが私一人の為に正義は止まらん!私を捕虜にしても無駄だ!」
「そうか?天使はお前が飛び抜けて強いだけだからお前を取り戻そうと躍起になるはずだが…」
「なっ…天使は弱くない!一人一人が神のご加護を受けた戦士達だ!」
「そうか、なら今度の進行でどちらが正しいか試そうじゃないか」
「こちらの台詞だ!」
にしても、神の加護を受けた戦士ねぇ…
神、とやらも数だけ多い雑兵を生み出して何を…
…ハッ!
そういえば天使だって一応ドラゴンの何倍も強いから弱くはねーんだよ!
魔界に入ってからのインフレのせいでドラゴンが完全にインフレに置き去りにされた序盤の強キャラになっちゃってるよ!
だって悪魔も天使もドラゴンのステータスが単位になっちゃってるもん!
「強いドラゴンをペットにしたいなぁ…」
いや、弱くても良いからとにかくドラゴンをペットにして悪魔と同じ位の強さにしたいなぁ…
「…無理そうだな。」
だって俺の知ってるドラゴンの中ではあの短気なドラゴンが最強だもん、強いドラゴンとかいる?
いや!きっといるはず!
天使の一件が終わったらドラゴンをペットにしよう!そうしよう!
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