第33話
「え?知らないんですか先生、クラス対抗戦は生徒を使い、自分の教育の良さを知らしめるイベントですよ。」
そーなの!?
知らなかったよ…
俺、それなりに長い間教師やってたのに知らない事だらけだよ…
まぁ、それなりって言ってもたったの数ヶ月なんですけどね!
いやぁ…優勝かぁ…
申し訳無さすぎる、次の授業で謝らないとなぁ…
だって俺の為に優勝してくれたのに、俺はそのイベントがある事すら知らなかったからね。
我ながらなかなかに最低だよ?
うん?そういや俺イベントの事とか一切知らないからな、次のイベント教えて貰お。
「なぁ、次のイベントって何なんだ?」
「次のイベントは二ヶ月後にある学院祭ですね。」
ほぉ!学院祭!
なにが目玉のイベントは何だろ?
「特に注目されるイベントってなんだ?」
「うーん、出し物や出店、研究発表など色々ありますがやっぱり一番は学院最優決定戦ですね。」
「…なにそれ!?」
「各学年のクラス対抗戦の上位3クラスで戦うトーナメント戦ですね。」
うわぁ…
どう考えても三年生が勝つだろ…
「まぁ…大体三年生が優勝しますね…一応、優秀な生徒がいる二年生が優勝する時もありますけど…」
そうなのか…このイベントでも優勝して欲しかったんだけどなぁ…
「でも!今回は我々一年が優勝しますよ!なんてったって先生の教育を受けてますから!」
えぇ…俺も優勝して欲しいとは思ってたけど…
そこまで信用されると不安になるな…
「お、おうお前らなら行けるって信じてるぞ…」
「…!はい!先生!」
すっげぇビビってるぞ…
これ、俺かなり情けねぇな
ーーー
「決勝戦、絶対勝ちますから!先生!」
「お、おう!お前達なら絶対優勝できるぞ!」
いやぁ…マジでここまで来れちゃったよ…
絶対優勝出来るとか言っちまったよ!
くそぅ!無責任な事言うんじゃ無かった!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます