第31話

「アイダ先生!アイダ先生のお陰でクラス対抗戦で優勝できました!ありがとうございます!」


…お前らすごいね!所でクラス対抗戦ってなに?


おかしいな、先生誰からもそんな行事があるなんて教えてもらってないよ…


あれ?俺もしかして嫌われてる…?


いや、待て!優勝報告をしに来てくれたんだから嫌われてない…はず!


「どうしたんですか?先生、急に黙り込んだりして。」

「なぁ…クラス対抗戦って…何?」


「えっ、」

「えっ、」


「いや、魔法学院のクラス対抗戦ですよ!?」 

「すまん、知らんわ。」


「えぇ!?先生本当に魔導国民ですか!?」

「いや、女王国民だ。」


「えっ、本当に魔導国民じゃ無いんですか…?」

「違うけど…」


バタバタ!


うわぁぁぁぁ!生徒達が急に倒れたぁ!

回復魔法効かねぇぇぇ!


ーーー


ただ気絶してるだけだった、良かった…


「先生…本当に凄い人なんですね!」

「え?今まで俺、舐められてた?」


「いえ!前から尊敬してました!」

「そうか、なら良かった。」


てか魔導国民じゃ無いと何が凄いんだ…?


「なぁ…魔導国とその他の国達ってそんなにも違うのか…?」

「はい、他の国では魔法の訓練は早くとも10歳からですが魔導国では2~3歳頃から魔法の訓練をする事も珍しくありません。」


わぁ!思ってたよりちゃんと違いがあった!


「そうか…所で魔法学院のクラス対抗戦と言えばそんなに有名な物なのか?」

「はい!クラス対抗戦は国を挙げてのお祭りみたいになってますから!」


そんなにぃ!?

なのに開催中気づかなかったのかよ俺ぇ!


「ちなみにクラス対抗戦はいつぐらいに…」

「あ、二日前です。」


あ〜!ちょうど忙しくて外に出なかった日〜!

何故か平日なのに休みだと思ったらそーゆーこと!?


くそぅ…見逃した…

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