異世界で追放されたから明らかにチートな能力で異世界を楽しみます！

第11話

「で？何で冒険したいとか言い出したの？」

「いや…だって折角の異世界ッスよ、やっばり探検してみたいじゃないッスか！」

なるほど、わかるわ。

「じゃあ何でわざわざ俺についてくるの…？」

「いや、先輩強いじゃないッスか！」

酷い！身体（武力）目当てだったのね！

「ちょっ！人聞きの悪いこと言わないで下さいよ先輩！」

「ごめん、いじりがいがあるから…つい。」

「むー。」　

「分かった…一緒に来て良いから。」

「わ～い！ッス！」

めっちゃ幸せそう…そんなに異世界が気になるか？

「じゃあ一緒にギルドに行くか！まずは冒険者登録だ！」

「そうッスね！早速冒険者になりに行くッス！」

茜視点ーーーーーー

せっかく異世界に召喚されたのに先輩が王城から追放されたッス…

しかも聖太のやろう先輩の所に行ったら先輩を殺すって…

これじゃ先輩と離れ離れ…

ぐぅぅぅ…いつか聖太を倒せるようになったら聖太をボコボコにして先輩を迎えに行くッス！

それまで待ってて下さい！先輩！

ーーー

え？先輩と聖太の奴が模擬戦？

先輩は弱いから王城を追放されたんじゃ…

しかも先輩が勝ったぁ！？

やった！これで先輩の元へ安心して行けるッス！

あの脅しのせいで先輩と一緒に居られないのがどれほど悔しかったか…

あー！思い出したらむしゃくしゃしてきたッス！

聖太のやろうただじゃ済まさないッスからね！

ーーーーー

「ぴぃ！？今回はどのようなご要件で…」

「ん？今回はこいつを冒険者にしようと思ってな」

「茜ッス！よろしくお願いするッス！」

「あ、アカネさんですね分かりました、直ぐに終わらせますので待っていて下さいぃ…！」

（先輩…何でこんなにビビられてるんすか…？）

（いや、少し仕事を増やしただけなんだがな…）

（えぇ…ほんとッスかぁ…？）

（ほんとだって！）

「ん？アイダくんじゃ無いか、コソコソ話してどうしたんだい？」

「あ、ギルマス。」

「え？このイケメンのこと知ってるんスか？先輩」

「おう、これでもこのギルドで一番偉いんだぞ。」

「これでもってなんだよアイダくん…それとそこのお嬢さんは勘違いしてるようだけど私は女性だよ」

「そうなの！？」