第3話 僕VS健二
まさか明日が楽しみすぎて寝れなくなる日がくるなんてな…まぁいい早く学校に行こう
***
この時をどれほど待ったことか学校に着いたはいいものの放課後が楽しみすぎて授業中ソワソワしすぎて少し目立ってしまったな。
下校を知らせるチャイムがなる。この時をどれだけ待ち侘びたことか。
健二はこのチャイムがなるとすぐさま僕を呼びつける。皆は見て見ぬ振りをして帰ろうとするのだ。だが僕がいつもと反抗的なリアクションを取ったら皆は見て見ぬ振りなどできないのではないか?いつも従順な奴隷からの反逆なんて革命みたいで興味湧くはずだよなぁ!
それは由香同じはずだ。さらに由香の前で健二を倒せばきっと!
『おい加代陸!』
来た!
『な!なんだし!』
クソ、癖でビビっちまった。だが予想通り皆の視線がこちらに集中している。
よし計画通りだ!だがやはり由香もこちらを見ているな。負けるわけには行かない…いや負けない!僕にはあの力があるんだ負けるわけがない!
『腹減ったから購買行って来い』
こいつバカなのか?反抗的な態度を取られたことに気づいてないようだ。いつもの調子で声をかける
『い、嫌だし!ななななんでお前なんかなんかが買わないといけないんだよ!パンの!』
まだ俺はビビってんのか!文章がぐちゃぐちゃだぞ。
『あぁ?何だ?殴られてぇのか?』
健二が反抗的態度をとられたことに気づく。だかそれは加代陸が危機的状況に置かれたことを示す
集中しろ、どう倒す!?確か漫画のアンドロイドは相手の体の向きとか体格とかから計算して予測みたいなことしてたな
よし行ける!
とりあえず攻撃を避けよう!相手に攻撃を振らせないと!よし煽ろう!
『お前みたいな雑魚に殴られるわけねぇだろ』
噛まずに言えた!文も正確だ!
そしていつもと違う僕の反抗的な態度に驚いた様子だ
『あ、あぁ!?舐めてんじゃねぇぞ!?』
途端に拳が飛んでくる
これも計画通りだ
カウンターねらぐふうっ!
みんなの前で殴られる
まぁそうだよな一発めから避けれるわけがない、まずはパターンを分析して…
『ださくね?』
『あんな大口叩いたのにな』
誰の言葉かもわからないのに心の無い言葉か胸に刺さる
くそ見てるだけのやつらはいいよなどれだけ大変かわかんないだろ?
『ぐふうっ!!』
なるほど掴んできたぞパンチのパターン!!
これが僕の能力!
『ぐはぁ!!!!』
???
どう言うことだ?全く避けれる気配がない。まさかじじいの嘘…?あれは夢だったのか?
その途端電撃が撃たれたかのようにある事に気づいた。
なんであんなこと信じたんだ僕は…脳がパワーアップ?そんなことあり得るわけないだろ…何考えてんだ僕は。
昨日の神社を燃やすことを決心する。
直後視界が暗くなる。目が現実を見ることを拒否してるようだ。なるほど人はひどい現実に立ち会うと目を背けようとするのか
『ごめんなさいごめんなさい』
くそ、由香も見ているのに屈辱的だ
『おぉ!そうだそれでいいんだ早く買ってこいよ俺の好物はクリーパンだぞ間違えたらぶんなぐるぞ!』
いきなり目が死んだ僕に驚いたようだだがいつもの調子に戻る
『お!?由香!ちょっとこっちにこい』
近くで見ていた由香に気づき声をかけた
由香は待ってましたとばかりに健二に近づき声をかける。
『お疲れ様!腕疲れたでしょあんましやりすぎないでねー』
由香は相変わらず健二のことが好きみたいだ。僕も強かったらあんな風に接してもらえるのだろうか。
『いらねぇ心配するんじゃねぇ』
健二は由香にデコピンした
『ご、ごめん』
突然のデコピンに驚いたのか由香が泣きそうな顔をする
それを見た直後、
僕は健二に向かって走り出していた
なんで!?なんで走った!?自分でもわからないが必死で叫んだ
『由香に何してんだよ!!!!』
由香に向いてた顔をこちらに向ける健二をそのままぶん殴った
その場が静まり返る
健二は顔を抑えこちらを見た。
『お前今…殴ったのか?俺を…!?』
自分でもその事実に驚き言葉を失う
『…』
『痛ぇじゃねぇかよ!』
感情がこもった蹴りで僕を蹴り飛ばした
そのまま我に帰り、恐怖が戻る。自分が健二を殴ることができたのか自分でも不思議なくらい大きな恐怖が僕を襲う。蹴り飛ばされたため、健二と距離が出来た。逃げよう!!!!
『何あいつ』
『ださーい』
『勝てるわけないのになー』
僕の後ろ姿を非情な言葉が見送った。その言葉の声の中に由香の声が混じっていて胸が締め付けなれそうになる
***
『じじい!嘘だったのかよ』
『待て待て最後まで話を聞かなかったお主が悪いのじゃ』
『はぁ!?じじいが急に俺を家の前までワープさせたんだろ!?』
『あぁそうじゃったなすまんすまん。だが信じてくれワシが渡した力は本物じゃ』
『はぁ!?今俺ボコボコにされたんだが?』
『じゃから、すまんって言い忘れてたんじゃ!頭脳強化は発源まで一ヶ月かかるのじゃ』
『なんでこった…それじゃあ先に卒業しちゃうよ。ってかそんな大事なことなんで言い忘れたんだよつかいまさらそんなん信じられるわけないだろ』
『そうか…なら!お主学校でテストとか受けるだろ?』
『うんまぁ』
次のテストは高校生の時だけど
『次のテストノー勉で挑みなさい必ず満点だから』
『…嘘だったら次こそ燃やすぞ。』
『今度こそほんとうだ燃やしていいぞ』
『じゃあ今回は信じるよ』
『いやぁしかし神社から見ておったが本当にすまんことをしたなぁ』
『見てたのかよ…』
『あぁワシは神だからな、ワシがちゃんと説明しておけば、好きな子の前で殴られなかったのにな』
『仕方ないだろ、僕が弱いだけだ』
『じゃがカッコよかったぞお主好きな子のために恐怖に立ち向かう姿は』
『じじいに惚れられても嬉しくねぇぞ』
『ほっほっほ!そうじゃろうな』
いじめられっ子に友達は少ないもしくはいない
僕は一応友達はいるが、いじめられてることをバレないようにしている。バレたらカッコ悪いし何より友達を巻き込むわけには行かないしな。
じじいが加代陸の頭の上に表示された数字を見てあることに気づく
『なんじゃお主昨日よりモテ指数上がってるじゃないか。昨日は1だったよな今は6に増えてるぞ。』
『え!ほんとだ!なんでだろう』
『やはりお主の今日の姿にかっこいいと思うと思った人はいたんじゃよ。よかったな』
『別に由香以外の感情なんてどうでもいいし…』ニチャァ
『キモ!そんなこと言っているが少しにやけてるぞ!ほっほっほ所詮中学生。女の子からの好感度は気になるものなんじゃな』
『ところでこのモテ指数ってのはどうやって決まってるんだ?ほら、モテモテの神様だろ?何か知らないのか?』
『あぁそれは自分を知っている人の平均好感度(四捨五入切り捨て)だな。その中でも1という数は本当に少ないぞ平均1だからな。あぁでも落ち込むでない、身内の好感度はカウントされてない』
落ち込んだつもりはないが顔に出ていたのだろうか、じじいがフォローを入れてくれた
『そうか…詳しいな』
『まぁモテモテの神だしな』
じじいは中々子供の心をわかっているようでじ『いじめられるのは親に見つかりたくないものだよな』と言い顔の傷を何やら不思議な力で治してくれた
家族意外と話す機会がほとんどないからか神様と話すのは中々たのしく、夜遅くまで話し込んでしまった。この日から僕は放課後は神社に行くようになりあれほど嫌だった日常もそこまで苦に感じなくなり、中学校をいじめをうまく耐えることができ、無事卒業した。神様と会う前は毎日が息が詰まるほど苦しかったが日常に楽しみを見出すことがどれほど大切かと思う。その点神様には感謝しているもう能力が無くても神社は燃やさないだと思った
卒業後も健二にまだ復讐はしていない、1ヶ月経ったときも実感はあまり感じなかった。テスト終わるまでわかんないし、まだ健二に攻撃はしない僕は確認するまで復讐しになんていかないのだ。そんなリスキーな事やってたまるか
回想終わり
星が欲しい…なんつって
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