第2話 神様ってなに!???
『瞬間記憶能力…!?』
『そう、それよりも君のモテ指数120かその様子だと全教科満点は取れなかったようだね。』
満点だった僕が128だったんだガリ勉君が満点未満だったことは容易に推測が付く
『…』
ガリ勉君は俯いてしまった。少しプライドを傷つけ過ぎてしまったかもな。まぁだが彼の先程の図に乗り具合を見るに同情はできない
…よし、煽っとくか
『まぁ次は期待してるよいい勝負ができるといいね!』
『…』
東進は変わらず俯いた
うひよぉぉ!きもちちいいいい!
ちょうど下校の時間を知らせるチャイムが鳴る
それと同時にたくさんの生徒がそれぞれの部活動が行われる場所へ向かうが加代陸は真っ直ぐ帰路に向かった。
***
僕は瞬間記憶者だ。
見たものや聞いたものを全て瞬間的に神経等を使い右脳に引き込み前頭葉を中心に情報を取り入れまずは抽象的に、そして左脳側に情報を入れ込み今度は具体的に把握する。ある程度知識のある人はもう気づいてるね?僕がデタラメを言っていることに。全力で誤魔化す方法を捻り出した答えがこれなんだ。次回までにもっといい言い訳を考えとくよ。
じゃあどう言う原理かだって?実は僕にはわからない。実は僕生まれ持ってこの能力を手に入れたわけじゃないんだ。突然手に入れたんだ。
三ヶ月前
当時の俺のモテ指数は1だった…
『くそっ!健二のやろう…』
あれは僕は学校の下校中、中一の頃から3年間好きだった由香を取られてしまったことを突然思い出し酷くムカついていたところだ。
中学3年の始業式の日(回想に回想を重ねてすまない)
僕は2年間かけ、由香と仲良くなることに成功していた。何度か二人でデートも行ったが告白はまだ出来ていなかった。
学校で一緒に新クラスを確認しに行った。自分で言うのもなんだがイチャイチャしていたと思う。
『私は…3組!沖君は!?』
『俺もだ!3組!やったな!よろしく!!』
その時隣ででかい図体の男が現れた。
『3組か…別にクラスなんてどうでもいいが…あ?』
その男がこちらを見る
『なんだよ結構可愛いじゃねぇかそんな辛気臭い男と一緒にいねぇでこっちこいや』
『きゃっ!』いきなり肩を掴まれ結果が声を上げる
『おいやめぐほっ!!』
僕が止めようとすると殴られた。
それがきっかけにいじめの標的にされてしまった。初めは手当などをしてくれた由香だが、日に日にそれも少なくなり。ついには俺が殴られても見ているだけとなった。
友達から聞いた話だと健二と結果は付き合っているらしい。そういえば言ってたな、前にどんな男がタイプなんだって聞いた時
『強くてかっこいい男!あっでも沖君みたいな優しい人も好きだよ』
あの時は顔を赤らめていた気がしたが幻覚で途中後半も幻聴だったのかもしれない…いやそんなことはない…多分…
告白しなかった俺が悪いのは自覚しているけどなんで健二なんだよ!別のやつならまだ良かった。なんなんだよ!
『おい今俺の名前呼んだか?』
突然の健二の登場だ。
『え、いやべつに』
僕はつい目を逸らしてしまう
『健二のやろうって言ってたの聞いたぜ!?俺は酷く悲しいぜ。こりゃ慰謝料10万ほど必要だなぁ?』
くそベタなイジメしやがって
『そ、そんな額持ってないよ』
ベタなビビり方をしてしまう自分にも嫌気をさしてしまう
『あぁ!?んなもんお前ん家のババァからくすねて来いや』
またベタな返しだ。腹が立つガチでどっかの漫画の真似してんじゃねぇの?なんで思うが言葉は出ない
このようないじめのシーンは漫画で何度も読んだことがあるしそのたびに、ビビっている主人公に腹が立っていた。だがいざいじめられると 気持ちがわかる。反抗なんてできない。
『親からくすねるのはダメだ…』
僕の家系は貧乏な訳ではないが親に迷惑かけるわけにはいかない。
今までこうやって金を脅し取られた時も自分のお小遣いを空にして、定期券を換金し、徒歩で登校し、自分のお気に入りのゲームだって全て売り払った。親に迷惑はかけられない自分のせめてもの意地だ。
大丈夫あと少しの辛抱だ…もう少しで卒業なのだ。
バキッ
『今俺に命令したのか?いいから金を持ってこいって言ったんだよ!』
いきなり殴られ、道路に倒れ込む
大丈夫だこんなこともう慣れた…安定の土下座だ。我ながら情けないな…ハハ
『ごめんなさいもうお金はないんです許してください…』
『くっははははははは!!おい由香!これ見ろよ』
なっいたのか
健二のでかい図体の後ろから結果が現れる
その途端結果と目が合ってしまう
その目には哀れみと蔑みが混じっていた
好きな子にこんな姿を見られ、さらにこんな目を向けられるのは心が折られる。
ちくしょう!ちくしょう!!!
そんな憤りを行動に表せず僕は泣きながら謝ることしかできなかった。
泣いてしまった日は泣き跡が消えるまで裏山にこもる。いつも通り散歩していると見かけない神社を見つけた。
由香に好かれるような魅力があればなぁっと呟きながら興味本位で神社の中に入ってみた。
『お主今激しくモテたがっておるな!?
突然背後から声をかけられ、振り返る
するとじじいが後ろに立っていた
『誰!!!!?』おっといけないいけない。
僕は驚くと大きな声を出してしまうタイプだ。じじいよツッコむなよ
『うるさい!ここは神聖な神社だ!流石にせい!』
ジジイの方がうるさいのは言うまでもないが誰だこのジジイは
『すみませんどちら様でしょうか?』
『わしはこの神社の神だ。』
『神…?』
『あぁそれもモテモテの神だ』
『モテモテの…神…?』
『そうだ。もう反復すんなよ?さっきからうるさいからな』
『どう言うことだ…?』
『ここは強くモテたいと思ったものにだけ現れる神社じゃそしてわしはその神なのだ』
『お、おう』
『いや待てよ?その反応わかるが待てよ?最後まで聞けわしがらお主をモテモテにしてやるのじゃ!』
『なに?ほんとか?』
『あぁほんとだ見たところお主のモテ指数…たったの1か…ゴミめ』
『ゴミとはなんだ!あんたこそ…表示されない?そうか!0か!?0ってことだな!ざまぁぁぁぁ』
『やめいやめいお主情緒狂ってるぞ何か心に深い傷があるようだな、まぁいい今からお主に選択肢をあげよう顔、頭脳、身体能力どれか一つ選びなさい一つだけ超ウルトラミラクルパワーアップさせてあげよう』
『ほんとか?嘘だったら…この神社燃やしていいか?』
『ほんとじゃ!疑うでない!わしは神じゃぞ!』
『そうか…?じゃあ頭脳で』
『ほう…今が超学歴社会っだからか?』
『あぁ!』
『頭が良くなったからと言って自惚れるなよ?どれだけ良い物でも使い方がダメでは錆びるからな』
『あぁ!』
『それで好きな子落とせるといいな!』
『あぁ!』
『よしお前は今日から人生変わるぞ!楽しんでこい!』
『あぁ!…え?まだ具体的なこと何もうわぁぁぁ!』
突然視界が真っ白になって家の前に立っていた
いまいち実感はないな…だが今のは確かに現実だ!
漫画で読んだことがあるぞ超高度アンドロイドが自分よりガタイの良い敵を自分との距離、相手の体の動き、などなどを計算してつきにくる相手のパンチを予測し、パンチを避けまくるってのだ
自分も脳が超パワーアップしたんだ!できるに違いない!
いろいろと不安だが
明日の学校が楽しみだ!ヤッベドキドキ止まんねぇ!!
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