地球外生命体がいるかもしれない星?

 水はH2Oで表現されるように水素と酸素でできています。この二つの原子は比較的軽い部類に入ります。それでいて、この水という分子はお互いを強く引きつけるので固まろうとします。似た重さの分子としてアンモニアやメタンガスなどがありますが、どれも気体ですぐ拡散してしまうのに対し、水は液体としてその場に留まり、100度という高熱を与えないと気体になりません。これだけ安定した不思議な性質である水ですが、その軽さから生命体が分解したり取り込んだりがとてもしやすい扱いやすい物質なのです。

 この安定性と扱いやすさから、水が存在する環境で生命体が生まれやすいのです。火星にも水があった跡があるようですが、それはあくまでも跡。木星の衛星の一つエウロパには今も大量の水が存在しているようなのです。であれば、一気に地球外生命体が存在している可能性が上がるのです。


「いたらすごいねー」

 と思うかもしれませんが、そういうレベルではないのです。もしこれだけ地球から近い星に生命体が存在するとしたら、(これは私の憶測ですが)確率的に別々に生まれたというのは考えにくいと思うんですよね。地球で生命が生まれたのは偶然だったということになっていますが、その確率はがらくたを何回かがちゃがちゃ適当に混ぜて、ジャンボジェット機が出来るくらい稀なことだ、という科学者もいるようです。それほどまでに低い確率がこんな近い星で起こるのでしょうか。

 だとすれば確率的には別の可能性を考えた方がいいと思うのです。つまり、地球の生命体とエウロパの生命体は同じ起源だと。エウロパが先か、地球が先か、と考えると、それぞれの星にあった生命体のかけらが隕石かなんかで飛んでいかなければならず、それはそれで考えにくいです。であれば、第三者の何者かから地球とエウロパに生命体の起源である何かを届けた説も有力になります。すると現在の常識を覆す大ニュースになるかもしれませんね。

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