第58話 英雄達の猛攻

クロス.セシル組


セシル「くらえ!ギガファイヤ!」ドン!


超巨大な火の玉が魔物達を焼き尽くす。


魔物「ギヤアアアアアアア!!!!!!!!!」


凄まじい雄叫びを上げながら灰となる魔物達、それに臆する事なく攻めてくる


セシル(これがレプリカの人形化した者達の末路なのね!)ハァ!


死を恐れずただ命令通りに動く魔物達は最早人形でしかない。


セシル(それに元々意思もないから、すぐに操れるから、こんな大軍でも簡単に操れる)


魔物達はいわば動物と同じだ、人間のように様々な事を考えず、ただ本能と己の経験で行動する、そのためしつければ百獣の王ライオンでさえ人間は火の輪を潜らせる事もできる


レプリカは神の力を使い魔物全てを操り、簡単な命令を出す、それだけでも脅威となるのだ。


今こうしてる間にも魔物達は絶え間なく攻撃してくる、もし覚醒の種を食べなければ今頃セシルは魔力切れになりクロスはそれを庇いながら戦っていただろう


セシル(私も確実に強くはなってる.....けど)


そう問題はここまでの数をたやすく操れるレプリカの力だ


クロス(今はこの周辺の魔物だが、もしこれが全世界に及んだら.....)


人類は自分の国が危機になる、又は助けたことにより多くの兵が失うことがわかると他国が滅びそうでも助けない


例え世界の危機であろうとも自分さえ生きていればいいと考える奴が大多数だ、そうなると確実に


セシル(人類は...滅ぶ!)


そうなってしまえば、クロス達の前世の世界と同じ末路になってしまう、それだけは避けたい


クロス(そうなる前に、こいつらを片付ける)


クロス「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ.........」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ........


紅き剣に炎を纏わせ、更に英雄の力も入れる


セシル「..........!?」


それはセシルが放った技の数百倍もの大きさとなり、そして..........


セシル「まるで.....龍」


その炎を形が紅き龍となり周りにいる魔物達に襲いかかる


クロス「紅蓮爆竜剣!!!」


ドゴォォォォン!!!!!!!


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...................


辺り一面を火の海に変えながら周りにいる魔物を焼き殺す。


クロス「セシル!」ダキッ


セシル「...../////義兄さん!?」ドキドキ


いきなり抱きついてくるクロスに驚くセシル、激しく心拍数が上がる


クロス「しっかり捕まってろよ!」ぐっ.....


セシル「へ?」


ドン!


そう言うとクロスは紅き龍の攻撃がセシルに当たらないようにその場から離れる


セシル「きゃああああ!!!???」


クロス「一旦村まで戻るぞ?多分魔物はもういないからな」


そう言って空を蹴りながら村へと戻る


クロス.セシル組

討伐完了


————————————————————

ミク.シルフィ組


ミク「加速!!」シュン


ザンッ、バシュッ、ザクッ、シュピンッ


ミクは剣聖の力をフルに使って魔物を斬っている、剣聖の本分は剣その剣を扱うためにはどうしても速さが必要だ、戦場ともなれば1秒コンマ、ほんの僅かな差で斬られてしまう。


そうならないためにも剣聖には自身の速度を上げる力がある、それが加速

これにより大抵の敵はこれで終わる。


シルフィ「闇武装~邪悪龍~」


シルフィの闇武装は英雄武装と同じで自身にその力を武装することができる能力である


シルフィの場合は闇の力、それに関係する者なら大体は武装できる、逆に光やその他の武装は出来ない


紫色の龍を体に纏い顔を仮面で隠し黒きローブを羽織り、右だけに腰マントをつけ、龍の形をした弓を持った


その姿はまさに魔王軍四天王最強と言われるほどの圧倒的な強さを感じる


シルフィ「ミクさん、貴女は離れてください、これから一気に終わらせます」


そう言ってシルフィは弓を構える


ミク「はぁ!」ザシュッ


ミク「わかったわ、加速!」シュン


多くの魔物を斬ったにも関わらずまだまだ余裕を見せるミク、しかしシルフィの姿を見て、任せるべきだと判断して即座を場所を離れる


シルフィ(素晴らしい判断力、理由を聞かずにたった一言で全てを理解するなんて、もし味方ではなく敵だったら中々の相手でした)


そう思ってシルフィは弓を放つ


シルフィ「闇武装 邪悪龍 ~阿鼻叫喚~」バシュッ


その一つの矢がクロスの炎の龍のようになり魔物を襲う、違う点と言えば剣ではなく弓である事と、紫色の龍だと言うことぐらいだ。


ドゴォォォォン!!!!!!!


とてつもない爆発音と、追尾式なのか、それとも紫色の龍に意思があるのかわからないが、生き残っている魔物を次々に襲っている、討伐完了も時間の問題だろう。


ミク「流石は魔王軍四天王の1人ですね」シュン


終わったのを見計らってミクが現れる、攻撃範囲が広いため遠くに避難していたがこんなにも早くに戻って来たとなると、やはり剣聖という名も伊達ではないらしい。


シルフィ「貴女も中々でしたよ?と、言うより加速の力を試していたからあそこまでの活躍でしたが、本気を出せばこの程度ではないはずです。」


ミク「...バレました?」


シルフィ「.....まぁいいでしょう、とりあえず、村に戻りましょう」


ミク「そうですね、ここにずっといるのも飽きますしね。」


そう言って2人は村へと向かった


ミク.シルフィ組

討伐完了


————————————————————

グエン組


グエン「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!!!!!!!!!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

!!!!!!


グエンは1人で魔物6万と相手をしていた。


一般の人達から見れば圧倒的な差で負けるのが普通だろう


しかし、忘れてはいけない、彼は魔王、魔の王だ.....人間と違って様々な種類の魔族や魔物を統べる者、その力は.........


たかが魔物程度に負けるほど弱くはない。


ドゴォォォォン!!!!!!!


パラパラパラパラパラパラパラパラ..............


それは数の差など関係ない


これこそが魔を統べる者......魔王グエンの力である。


グエン「はあ..........レプリカが操っているからもう少し強いのかと思ったが、つまらないな、1人で戦って正解だったな、手応えがなさすぎる、昔の俺はこんなにも強かったか?」


しかしそれでも驚きは隠せないだろう、魔王城が近く魔物もそれな入りにレベルが高い者達だ、それをほんの数時間で蹴散らす力を持っているのだから、もし人間と本気で戦っていたら、今代の勇者達では絶対に勝てなかっただろう。

(元々戦争そのものをするつもりが魔族側にはないが。)


グエン「とりあえず、村に戻ってあいつらと合流だな、1人で勝手に行動すれば楽だが、シルフィもいるし、それにクロスとフローズも増えた、.....あいつらもシルフィと同じくらいうるさいからな.....マジで俺の母親かよ、てかおかん」ぶつぶつ


ぶつぶつと愚痴をこぼしながら、渋々村の方に向かっていった。


グエン組


討伐完了


————————————————————

フローズ.メミル組


フローズ「そういえば、メミルって聖女の力使えるの?」ザクッ


メミル「?....ええ、使えますが?」ぎゃああああ!!


フローズ「いやね、勇者マンルと色々ヤったじゃん?聖女って言うからにはそういうのも関係するのかなぁって思って」

ザシュッ


メミル「.....成る程、そういうことですか」ああああああああああああああ♂


メミル「今は使えますが、クロスに許してもらうまでは使えませんでした、どうやらあれは、身体と言うより心が大事らしく、あの性欲に溺れてた時からクロスに許してもらうまでの間は誰かを救いたいと言うより己の欲望に忠実でした、その為聖女の力は何も使えませんでした。」グアアアアアアアアアア!!


フローズ「..........へぇ、そんな感じなんだ」ザンッ


フローズ「.........そろそろいいかな?」


メミル「ですね、私も準備できました。」


そう言って2人は魔物の群れから離れる


フローズ達が行っていたのはメミルとフローズの合技の時間稼ぎというよりそれが出来るまで、襲いかかってくる魔物を斬っていた、メミルの場合は聖女なので光の力を使って浄化していた


フローズ「でもまさかこんな形で貴女と一緒に戦うんなんてね」


メミル「私も驚きです、王女様とご一緒できるなんて」


フローズ「フフ、ありがとう、さて」


メミル「はい!」


メミルは力を込めて魔法陣を作る


ちょっと前までのメミルなら半径2メートルが限界だっただろう、しかし今は半径200m程の大きな魔法陣を作っていた


そこにフローズの英雄の力を込めて新たな魔法陣ができる


フローズ「このまま戦っても勝てるけど、こんなに多いとめんどくさいからね」


メミル「一気に決める!」


フローズ.メミル

「合技~ハッピーエンドルーサー~!!!」


そう言うと魔法陣が下ではなくフローズとメミルの目の前に現れ、その魔法陣から紅き剣と、光のレーザーが現れる生き残っている魔物全員に襲いかかる、その速さは光の速さと同じで、避けることはまず不可能、そして運良く避けたとしても紅き剣が追尾して襲いかかる


ガァガァガァガァガァガァガァガァガァガァガァガァ


と光の音と剣の音、魔物達の断末魔が合わさりなんとも言い表しようのない音が響き渡る。


そして数分足らずで魔物達は全滅した。


フローズ「..........試して見たかったとは言え、中々の技ね」


メミル「はい、ちょっと時間がかかってしまったのが、欠点ですが、慣れていけば瞬時に使えると思います。」


フローズ「そうだね、じゃ早いとこクロス達の所に戻ろう」


メミル「はい!」


そう言うとフローズはメミルをお姫様抱っこして、英雄の力で飛んで行った


メミル「きゃあああああああああああ.......」


いきなりだったのか、メミルの叫び声が聞こえ、そしてあっという間に消えていった。


フローズ.メミル組


討伐完了


————————————————————

魔物対英雄達を1組ごとに書こうと考えていましたが、そこまでの事ではないなと思って一話で終わらせました。






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