第18話 アルテミス、街に買い物に行く

 ぐっすり眠れたアルテミスは、目覚めも何時もより良かった。


 アルテミスは、素早く着替えてさっさとリビングへと向かった。


「お父様、お母様。おはようございます」


「「おはよう」」


「お父様、お母様。今日は、一人で街に買い物に行きたいと思うっているのですがよろしいでしょうか?

 勿論、イリスとルクスを連れていますから」


「そうだな……いいよ。ついでにイリスとルクスの従魔登録もギルドで済ませてきなさい。

 ギルドの場所は、覚えているかい?」


 おお!!昨日のことがあったからお父様がすんなりと許してくれた。


「はい。覚えてます。もし迷ったら街の人に聞いてみます」


「それが良いわね。でも怪しい人に着いていっちゃだよ」


「あと神獣であるイリスとルクスには、大変失礼なことではあるが、神獣と契約している知られるとアルテミスが危険な目にあう可能性が高いから、メガントウルフとファイヤーバードということにして扱うということで良いだろうか?」


(アルテミスの身の安全のためなら構わないよ)


(私もよ)


 ルクスとイリスからの了承がとれたので、お父様は安心したみたいだ。

 ルクスとは、意志疎通を交わせるけどイリスとはできないからルクスが伝えたんだけどね。


「お父様。従魔登録もメガントウルフとファイヤーバードとして登録するのですか?」


「いいや。ギルマスにはイリスのことを話してあるから、アルテミスが行けばギルマスが対応してくれるからフェンリルとフェニックスとして登録だよ」


 そして私は外に出て日課の素振りをした。

 汗をかいたのでシャワーを浴び、リビングに戻ると朝食の準備が整っていたので、みんなで朝食を取り、お父様は仕事へ行き、私は街に行く準備をした。


「アルテミス。忘れ物はないかしら?」


「はい。ギルドカードもお金も収納にしまいましたので大丈夫です」


「そう。それなら気を付けていってらっしゃい」


「はい。いってきます」


 私はイリスに股がり街へと出発した。


 転移魔法は、まだ教わっていないので使えないからイリスの背中に乗せてもらって街まで行くのだ。


 イリスは、私が落ちないように走る速さを調節してくれるし、風の抵抗を受けて息ができないようなことがないように障壁を張ってくれているので、速く快適に街まで行くことができる。


「おはようございます」


「おはよう。アルテミスちゃん。街に一人出来たのかな?」


「イリスとルクスと一緒です」


「ああ、従魔か」


「はい。一人で買い物しに来たついでに、従魔登録しに来たのです。はい。ギルドカードです」


 街に着いた私たちは、街に来た理由を門番さんに説明して、ギルドカードを見せた。


「街に入っていいよ」


 街に入る許可をもらえたのでまずは、ギルドに従魔登録を済せに行く。


 基本的に従魔登録してない獣を街に入れては行けないので、トラブルになっても行けないので、まず最初に済ます必要がある。

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