第3話 行いと結果の結びつき
行いが結果と結びつきがあることは分かった。しかし、どのような行いが結果と結びついているのだろうか。ある特定の結果を求めようとする時、適切な行いは一体どのようなものなのだろうか。
もう一度、宝くじの話に戻ると、宝くじにおいては、宝くじに当たろうと思ったら買うしかない。そして、より宝くじを当てようと考えたら、例えば、番号を何にするかとか、売り場や誰から買うかというところをどうしようかといったことを考えるかもしれない。よくあるのは、高額当選が出た売り場から買うとか、自分や家族の誕生日で買うとか色々あるだろう。宝くじの過去の当たりくじデータを元に、なにか統計的に考えて、より当たる確率の高い可能性を見出すこともあるのかもしれない。
こういった努力めいた事柄は、実際、宝くじの当たる可能性を本当に高めているのか実際のところは分からない。実際のところ、なにかジンクスめいたもので当たる可能性が高まっているということは考えにくい。しかし、人はそこを頼る。
話が逸れた。つまり、ここでは何かを行おうとする時、私達は、その結果にたどり着くため、ある種の自由度の中でのみ、工夫をすることができるということを意味する。
すなわち、宝くじを買おうとする時、どこで買うか、何番を買うか、どれくらい買うか、いつ買うかといったことである。これらの自由度の中で工夫した分だけ何かしら自分の人生と結果が近づいていくと考えられる。
しかし宝くじで考えれば、結局のところ、これらの自由度は人間が右往左往できるというだけで、どの宝くじの番号が当たりくじになるかを左右できる訳ではない。
努力には価値がないと考えるところがあるのも、このことを鑑みればそれほど無理があることではない。
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