第27話 武具レンタルとFランク依頼受注
「そういえば、普段どうする?アイテムリストに入らないだろ?」
「あれは生物とされているものは入らないからな。カバンにでも入れてくれ。」
普段人目につく場所ではカバンにいてもらうことにした。
翌日、朝からギルドの前でアインに会うために、ギルドに向かう。
「おはよう、アイン」
「おはよう、カサネ、早速だが、準備をするぞ。」
「どこへ向かうんですか。」
「知り合いの武具屋さ、駆け出しでは中々稼げないから。まずはレンタルで武具をそろえる。」
二人で歩き、やがて、鉄の焼けるにおいがする職人街につく。
「ここだ。」
案内された場所は観光地のお土産屋みたいな佇まいの店、店内には武器、防具などが並べられ、店頭にあるたるの中には色々な剣は刺さっていた。なんか観光地の木刀を思いだす。
「邪魔するぜえ。」
「邪魔すんなら、帰んなってアインじゃねえか。こっちに来るなんて珍しいな。」
店のカウンターから顔を上げたのはタンクトップにエプロンをつけた引き締まった筋肉をもつ男。
「今日は新人を連れてきた。」
「カサネっていいます。よろしく。」
「おう、よろしくな。」
店主は握手を求めてきたので、俺も握手で返す。
「ほお、中々言いい手をしている。よく剣を振っている手だ。」
「そりゃあ、ジャンさんの弟子だから、半端なことはしてねえよ。」
「ジャンのか。それなら安心だな。新人っていうのは無茶しやがるのが多いからな。それじゃ、武具を見繕うか。」
そういうと奥に入って、皮製の防具を持ってきた。
「新人はまず、慣らすことから始めないと後で装備が重くて大けがするなんてことになる、まずはこれだな。
よく生産されているフォレストボアっいう魔物の皮を使った防具だ。
服と同じくらいの柔軟性があり、動きをあまり阻害しないつくりだから重宝される。」
店主が手にもってぐにぐにと鎧の端を変形させている。
「つける時にはベルトで固定する。
皮の材質が体にフィットするから、どんな体型であろうと問題ない。
防具の腰部分にナイフを入れるソケットがあるから、ナイフもつけよう。
後は武器だが、表の樽から好きなものをえらべ。」
俺は解析をして剣を選ぶことにする。
鉄剣
攻撃力 3
刃が少しかけている
鉄剣
攻撃力 4
手入れがされている
鉄剣
攻撃力 5
抜群の手入れがされている
俺はその中から一番いい武器をとる。
「ほお。目利きに自信ありか。合格だ、全部合わせて、一週間で銀貨一枚だ。」
「その値段でいいんですか?」
「かまわん。ちゃんとした目をしている奴は物を大事にするし、これは先行投資だ。せいぜい、稼がせてくれ。」
選択の満足したように笑みを浮かべる店主
「今度、一番の武器を買いに来ます!」
次はギルドに行き、依頼書がはってあるボードの前に来る。
薬草10本の採取 銀貨1枚
スライム10体の討伐 銀貨1枚
Fランクの外に出る依頼はこの二つだった。この二つを持って、受付に向かう。
「これ、お願いします。」
「はい、かしこまりました。カードを失礼します。」
カードの手続きし、カードが返される。
「このカードの右端を数秒押すと、依頼内容の詳細が表示されますので参考にしつつ、依頼をこなしてください。」
言われた通りに右端を押すと、カードから光か浮かび、依頼にある薬草の特徴、スライムの生態がでてきた。
薬草はハーブのような草で丁寧に根を除いてきれいなまま採取すると特別報酬がある。
スライムはゼリー状の球体でコアがその中心にある。
コアに衝撃を与えるとゼリー状の体が崩れ、死滅する。
剣などで突くのが有効。
討伐の証明部位はコア。
「へえ、便利は機能ですね。」
「最近導入されたとかで、かなり冒険者に評価されてますよ。前は本と人づでの情報しかなくて、色々と問題がありましたから・・・。」
採取が雑になる、証明部位が違うとかでクレーム案件でもあったんのかな。
バイトだった時のこと考えると同情しちゃうな。
にしてもこれ機能つくったのは元の世界の人なのか?
「俺もこれ、よろしく。」
「アインはオークね。わかったわ。」
アインの手続きも終わり、一緒に街の外へと行くことにした。
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