地球と生命
人間はこの世に生を受けてから進化し続け、文明を切り開いてきた。
結果、人間は高い知能を持ってしまったが故起きた争いによって命を落とすことも少なくない。
生命があるのは人間だけではない。
植物、動物、微生物など、言い出してしまえばこの世の中のものすべてが……いや、地球そのものが生命と見ても間違ってなどいない。
だが地球という大きな生命は今、人間によって脅かされているのだ。
文明のため進む環境破壊によって美しい自然は失われつつある。自然だけではない。それは人間の生命をも脅かしうるのだ。
人間の開発によって人間が生きづらくなっていく。
この地球は一体どうなってしまうのか、などと人々は不安を寄せている。
「滑稽だなぁそんなストーリー、僕はどうだっていいというのに」
どことも知れない、いや、本当はどこからでもないのかもしれないが、声がする。
「人間は本当に面白いね。地球温暖化は君たちが住みにくくなるだけの話……そりゃ、ちょっとばかり僕の寿命も縮むだろうけど」
どこか嘲笑うような、面白がるような。それでいて哀れみ、慈しむような。
それはまるで神のような目線であった。
「そんなことより君たちは本当に面白いストーリーを見せてくれるよ……ああ、寿命なんてどうでもいいのさ、君たちからすれば遠い先の話だろ?」
ここは宇宙。そう、彼は地球。人間達を、動物達を、植物達を。いつだって観ている母なる大地。
「さぁ、ここからどうなるのかなぁ……長生きして楽しませてくれよ、人間」
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