お宮の真ん中で「鬼は外」と叫ぶ

 こんにちは&こんばんは

田舎の嫁、小烏です


 いきなりですが、季節の行事は地方によっていろいろやり方が違うようです。

今回は、節分。


 小烏が育った地域では、窓を開けて外に向かって「鬼は外」、部屋の中へ「福は内」と豆をまきます。そして年の数だけ豆をいただきます。


 夫の育ったここでは、自宅では豆まきはいたしません。ではどこでまくのか?それはお宮です!


 まず、自宅で大豆を用意(大豆は各家庭の菜園育ち)。大豆をフライパンでカラカラと根気よく香ばしく煎るところから始めます。いい香りがしてきてもすぐに火を止めてはいけません。もうひと煎り。芯まで火を通します。煎った豆は、この量にこのサイズ?というほど大きな布の巾着袋に入れてお宮に持って上がります。


 お宮ではフツーにお詣りしたのち、おもむろにに豆の袋を開け、狛犬が守る鳥居のほうにむかって「鬼は外!鬼は外!」と2回大きな声を上げながら豆をまきます。次に拝殿のに向かって、一回だけ「福は内!」と豆まきをします。

 

 ここで大切なのは袋の豆は全部はまかないということです。


 境内も拝殿も豆が散乱しています。石畳の参道は踏まれた豆が半分きな粉になっています。もうかなりの住人が参拝された様子。昼過ぎ参拝の小烏は後発隊のようです。


 さて豆まきが終わったらお札をいただきます。本来なら神職の方が授けてくださるのでしょうが、時代はウィズコロナ。時代劇で出てくるやんごとなき御方からの文が入っているような細長い(ここまでが箱にかかる修飾です)木の箱から、各自勝手にいただくのです。


 つぎに、(ここが豆まき最大の重要ミッションなのですが)豆をいれてきた大きめサイズの袋の口を目一杯広げて、拝殿のなかに漂っている(と思われる)「福」をガバっと掬い取って袋の口を紐でしっかりと結んで家に帰ります。


 帰ったら神棚にお札と残った豆を供えるのです。大きめの袋は、たくさんの「福」を掬い取るためだったのです。


 そしてたっぷり福を宿した豆を好きなだけ(年の数ではなかったです)いただいた後は、お楽しみの恵方巻。


 最近始まった風習なので義母はなんとなく納得していないようですがすが、小烏はしっかり乗っかります。一食作らなくていい行事は主婦の味方!業界さんの周知徹底、広報活動の賜物です!ありがとうございます!


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