琴乃匠と愛央たちの活動日記! 2nd Season 琴乃家の日常 6th Season

小糸匠

3人の決断と新たな場所 編

第16話 寝込んでたら親父に呼び出された

君津に来て4時間、布団から出られない俺と愛央を親父が呼んだ。


たく「ねむ」

あお「どうしたの?あ、たっくんぎゅー♡」

たく「ほいよしよし。で、話って?」

昭仁「悪いな。呼んでしまって」

たく「いっけど、あにした」

昭仁「実はさ・・・今度とある所にうちの支社作ってそこから事業拡大になっちまったんだけどさ、そこの支社に2人で転勤してもらいたいんだよ」

たく「は?」

あお「なんで!」

昭仁「落ち着け。理由はな、そこで新規開拓事業をする事になったんだ。来年会社名を琴乃ライフに変えるのよ。そこで新しい事業をその地でやるから、そっちの方でやって欲しいわけ」

あお「ねぇそしたら!愛央はパパに会えなくなってあいちゃんにも会えなくなるの!?」

昭仁「それはない。愛央と匠にはこっちから定期的に会いに行くから。あいちゃんも匠について行くでしょ」

たく「えでも家どうすんの?俺契約したことねぇぞ。まだ19だし」

昭仁「会社の所有物だけど、実質匠たちの持ち家。もう既に買ってあるよ。3人それぞれのクローゼットは用意してあるし、3人で過ごすことが多いからメインのスペースにベットを固定してある」

あお「ねーねー、私の応援場所は?」

たく「リビングバカ広く作ったんでしょ?」

昭仁「ほぼワンルームみたいなもんだけどさ、二階建てにしてあるよ。1階が仕事部屋。2人で作業できるスペースとあいちゃんが遊ぶ場所。2階がデカいリビングダイニングと愛央のレッスン用鏡、それからダンス用のマットと寝床、風呂洗面台がある。トイレは仕事部屋の横とウォークスルークローゼットの奥にあるからね」

たく「え、ウォークスルークローゼットなの?」

あお「すごーい!愛央の50着くらいあるスカート全部かけられるの!?」

昭仁「そうじゃなくても元から荷物が多いんだからそのくらいはしたよ」

たく「愛央どうする?転勤する?」

愛央「うん!したい!たっくんと愛央はずーっと一緒だもん!」


こうして、俺らは1年後転勤することになった。まさかね、この後とんでもないことになるとはこの時まだ知らない。そして君津に帰ってきて1日目の夜に。ばあちゃんがいつものように夜飯何にするか聞いてきた。


祖母「たっくーん?」

たく「あにどす?」

祖母「夜になったけどあに食べたい?」

たく「んー。じゃあさ、たまにゃおらが作ろうか?」

あお「えっ・・・?」

あい「たったーつくってー!」

昭仁「匠の味君津で食べたことないな。お袋匠に作ってもらうべ」

祖母「そらいいやんべだ。じゃお願いね」

あお「ね、たっくんツインテ♡可愛く応援したいから!お願いっ♪」

たく「は、はぁうん。あちょっと風呂追い炊き押しといてー」

祖母「はーい」


愛央は可愛く応援するって宣言してしまった。俺はくるりんぱツインテールを作って、赤いリボンを付けてあげてから台所に立った。愛央は赤いポンポンを持ってぎゅーってしたのである。


たく「あに作ろっかな・・・」

あお「ぎゅー♡たっくん頑張って!」

たく「ほっぺぷにっと。なに食べたい?」

あお「チア風タルト!」

たく「あー。タルト・タタン アップルシナモンチア風味か・・・あれオーブンないときついからごめん無理」

あお「むーっ、じゃあカレー!」

たく「それじゃ作れる!よし、やるぞー」

あお「フレフレたっくん!ふぁいとふぁいとたっくん!いっちゃえいっちゃえたっくん!がんばれ〜っ!」

あい「ねーねーかわいいきゅぴ」

昭仁「この前見た時より可愛くなってるじゃん」

あお「ふふっ。今日の髪、たっくんにさっきくるりんぱしてもらったツインテールなの!リボンもつけてもらったよ!」

昭仁「いいじゃん」

祖母「愛央ちゃん、外見て」

あお「外?わ〜!星がメガパーきれい!パパスマホ貸して!」

昭仁「え?愛央スマホ持ってるでしょ?」

たく「あー愛央のスマホ今あいちゃんモードにしてあるからカメラ使えないよ。あいちゃんのおもちゃになってるから」

あお「あとでパパにぎゅーするから!ねーおねがーい!」

昭仁「わかったはいどうぞ」

あい「きゅぴー!次行けるきゅぴ!」

あお「あいちゃんがんばって!はいパパ!ぎゅー♡」

昭仁「どれどれ?おー、すごい綺麗だな」

あお「ね!」


およそ10分後、カレーライスが完成。愛央のチアユニを汚したらまずいから、俺のジャンパーを着せて5人で食べることに。


あお「たっくぅーん♪」

たく「なに?まさか怒るとかやめろよ?」

あお「りんご、入れた?」

たく「うん。入れた」

あお「まろやかで美味しいの!やっぱおいしい!」

昭仁「ほんとだな。すごい美味しい」

たく「あそう。あいちゃーん。あーん」

あい「きゅーぴ!おいちー!」

あお「たっくん!おうち帰ったらこれ作って!」

たく「えぇ・・・」


その後風呂に入って布団の上で身体を伸ばしていると、愛央が甘えてきた。ちなみにあいちゃんは良い子なのでもう寝ていることを追記しておく。


あお「ぎゅー♡離さない〜♡」

たく「あにしたんだよ・・・」

あお「明日さ、出かけよっ」

たく「なんで?」

あお「明日から期間限定で木更津のイオンにあるクレープ屋さんが全部330円なの!」

たく「え、安っ」

あお「行こっ!ね?」

たく「じゃああれじゃん。髪どうすんのさ」

あお「ハーフアップ。今日のリボン使って作って?」

たく「いいよ。夜も遅いしもう寝よっか」

あお「うん!おやすみっ♡ちゅっ♪」

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