第18話 推しにASMRをしてもらう配信

「可愛くなってきたよころちゃん」

「ママぁ……」

 

 私……今日死んでもいいかもしれない、何故ならみはねちゃんにASMRをしてもらっているからだ!しかも……


:草

:草

:なるほど、こういう配信か


 それを配信しているというのだ。なぜこのようなことになったかと言うのは数十分前に遡る。


「ころちゃん今ひまー?」


  夕食の準備をしようと台所で作業をしていると、当然スマホの通知音がなり、みはねちゃんからDMが送られてきた。


「もちろん暇ですよ!どうしたんですか!」


 いつも私から気持ち悪いほどDMを送っていたので、こうやってみはねちゃんから来たのは初めてかもしれない。


「私、最近ASMRを始めたんだけど、聞いてくれない?」

「いつも聞いてる!discordで聞けばいいのかな?hshs」

「うん、配信しながらね。」

「え?」


 と、言うことで現在に至る。うん、みんなも思ってると思うけど、私も「どんな展開なんだよ!」って思ってるよ。まぁ、事実は小説よりも奇なりって言うしね。


 「じゃあ今日は、私のASMRがもっと上達するように、ご指導ご鞭撻よろしくお願いしますころちゃん」


「はぁいジュルル」


「ころちゃんもASMRで今反応してるんだもんね?」


「そ、そうだよ。ASMRで反応してるキモイASMRリスナーなんだよ」


「ASMR聞けて、えらいえらい」


 みはねちゃんがそう言いながらマイクをゴシゴシしてくれた。うん、最高、頭の中真っ白になる、おかしくなっちゃううぅぅぅ!



「気持ちぃぃぃぃ……」


「これ撫でられてるの感じる?」


「うんw感じるw」


「おーよしよし! 」


「感じるよぉ、ママぁ、」


「ママぁ、今日のためにw部屋も片付けたよぉ、」


「本当に?えらーい!いい子じゃん、やれば出来るじゃん!」


 右耳の耳元でそう囁かれた。うん。腰がくねくねする。イきそう。


「いい子なラプちゃんに、耳フーしてあげる」


ふ〜


「気持ちい?」


「うんん!気持ちぃぃぃぃ!」


「私まだ初心者だからこれでいいのかなって思う、」


「それでもいいよ。ウブって感じがして興奮する」


ふ〜〜


「スゥーーーーー全部吸った」


「気持ち悪い」


「え、」


「気持ち悪いって言ってごめんね、ごめんね」


「もっと耳元で」


「気持ち悪いって耳元で言われて喜んでるの?本当に気持ち悪いねww」


「くぅぅぅぅ、気持ち悪くなんかないけれど、気持ち悪いと言われて喜んでしまう自分が居る!自分と戦うんだ!打ち勝つんだ!」


:打ち勝ててないよ

:自分に負けてらwww

:敗北

:気持ち悪い

:Hey Guys we have a gift for you.


「気持ち悪い子にはお耳いじめておしおきしてあげるのになぁ」


「気持ち悪いです、お耳いじめてください」


:認められたね、じゃあ始めるからちょっとまっててね


:いや、はや

:180°変わりましたねぇ(^_^;)


「ハァハァ、私はみはねちゃんをまつ犬です。ハァハァ」


「おまたせ〜」


「良い子で待ってた?」


「うん!」


「じゃあお耳クリクリしちゃうね」


「じょうず、ままぁ、耳かき上手、ままぁ、」


「心音聞く?」


「聞く!」


 ドクドク


「私、推しと1つになる、寝る、ままぁ、」


「寝てもいいよ、おやすみ、チュッ」


「ままぁ、、、おぎゃぁ!」


:このきついのやめてくれ。

:誰かふふゆの音声だけ編集で消してみはねちゃんだけのにしてくれ

:それ買わせろ¥5000

:ころん寝た?www


「おやすみ〜ねんねんころーり」


「あれ、ころちゃん?」


「あっ、あれ、本当に寝ちゃったね」


「早かった、それじゃあ、見てくれたみんなもおやすみ。」


:おつ

:誰か本当にあいつの音声だけ抜いてくれ

:早速ころんの音声だけのやつがかたったーに上がってる

:逆だろ!








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vtuberなんですけど裏アカバレたらバズりました 涼風ろあ @nanasenanakun

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