第6話 ヒナになるかハチになるか、君ならどっち?
こんなことを考えても意味がないことくらい僕もわかってるし、どれだけ自分勝手なことを言っているかもわかっている。
だからもっと別のことを話そう。
僕はあと一年で施設を出なければならないのに、就職するか進学するか、一人で暮らしていくのか家族のもとに戻るのか、何も決めていない。
何も考えていないわけではないんだ、色々調べてみたりもしている。
まず多くの人はこのあと就職をする。
だが80%ほどの人が3年未満で離職している。
だから大学に行くほうがいいのかと聞かれればそうだとは言い切れない。
僕の場合は両親が大学に行くのならお金を出すと言ってくれているが、そうならない人もいる。
それに僕自身もあの人達に甘えるのはどうかと思っている。
両親は、「気にするな、私達と暮らしたくないのなら一人暮らしをするのでもいいんだ」と気遣ってくれている。
僕がまだ立ち直れていないことに気づいているのだろう。
2年後 19歳
僕は大学に行くことにした。
両親の好意に甘えている、それはわかっているんだ。
だからというわけではないが両親と一緒に暮らすことにした。
そして大学に行きながらバイトをすることにした。
少しでもお金を稼いで家に入れる、それで少しでも恩を返せるかもしれないと考えたからだ。
まぁそれだけではない、お金を貯めて、何かやりたいことができたときになるべくお金で諦めたくないからという理由もある。
お金で選択を変える人を何人も見た。
だからこの選択を取ったんだ。
それと、とても嬉しい報告があるんだ、僕は誰に対しても壁を作るようにしていると言ったろ?
怖かったけど大学に入っからそれを少しずつやめて言ってみたんだ、そしたらね?友達ができたんだよ!
本当に嬉しかった。
またいじめられたりするかもと怯えることもなくなった。
良い人が多くいるということにも気づけた。
やっぱりやめたほうが良かったかもと思ったこともあった。
でも僕も成長できたんだよ!君が話を聞いてくれたからだ、ありがとう。
2年後 21歳
僕は今、とても大きな選択を迫られているんだ。
就職するか、今ある夢を叶えるか、どちらがいいと思う?
僕は就職をしようと考えているんだ、そして数年ほど仕事をしたあと僕は夢を叶えるつもりだ。
君はどう思う?僕はもうこれで行こうと思っているんだ。
夢については次の手紙で伝えるね。
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新しくアニメやドラマ、映画などで見た現実ではありえないこと、またはこれはどうなんだろうということを現実世界ベースで書いてみる。(なるべく現実に寄せる)
と言うのをしてみたいのです。
どなたかこういう場面が良いとか、書いてほしいとかございましたら教えていただきたいです。
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