あゝ俺の実況生活、こころづきなげなり

テスト

プロローグ

 ______________________始めよう。


ポチッ…「ンンッ! あーあー」



「マイクは…入ってるな。録画も…よし、おっけ! ………撮るか!」

 今日も俺はお決まりの挨拶を言う



「はい、どうも皆さんこんにちは! イオンジと申します! 今回やるゲームは」……………………




おっと。。。ここで説明をしておこう。

イオンジこと……俺、西園寺湊さいおんじみなとは簡潔にいうと金持ちだ。ちなみに我ながらそこそこモテる。

父親が小さい会社を立ち上げ偶然成功し、今では『西園寺企業には出来ないことがない』と評判だ。

そんなわけで、俺は次世代のイケメン社長として期待をされている。

当然恥を世間様に晒すわけにはいかない。


そんな俺がやっていることは『ゲーム実況』というものである。

そしてゲーム実況をする


ゲーム実況者だ。


軽く説明をしよう。ここでいうゲーム実況者というのはゲームをプレイしながら喋り、それを録画し、動画を投稿するを言う。


なぜ俺がこんなことをする羽目になったのかは…1年前に遡る。

__________________________


 


ガヤガヤ…ザワザワ…


 今日も今日とて清々しい朝だ。


 新学期の私立高等学校に通っている俺は、窓の外を見ながらそんなことを思っていた。

すると、ウェーブのハーフアップをした、いかにもお嬢様と言った容姿のクラスメイト。

一条楓いちじょうかえでが話しかけてきた


「おはようございます。西園寺くん。朝ね、執事から聞いたのだけれど、最近庶民の方々はゲームをしながらPCに向かってお一人でお話しをしている方がいらっしゃるらしいのですわ」


「「「えぇえ〜?!」」」「「「ありえなぁい!!」」」

「「「絶対嘘!」」」

クスクス…クスクス…


周りの奴らがほざく...はぁ...めんどくさいな。


「.........皆さんのの言う通りやっぱりそうですわよね〜! 西園寺くんもそう思うでしょう?」

 楓が問う


「庶民とはいえそんな変人この世にいるわけないだろう? 楓さん俺の事を馬鹿にしているのかい?」


「馬鹿になんてしてませんわ、ただ西園寺くんにも聞いてみただけですから」


「そうか、それならいいんだが」


「まぁそのお話はあまり関係ないのだけれど、西園寺くん…今週末お父様がパーティを開くのだけれど…きてくださる…?あなたにもメリットのあるお話だと思うの…」


「ああ、もちろん。メリットがなくとも行かせていただくよ。」

....? じゃなくて話が関係ないじゃないか。


「ふふっ。それはよかった。じゃあ土曜日の夜お待ちしていますね。」





_____俺ががこの時。楓の言った「関係ない」という言葉をよく考えておけばよかったと後に後悔するとは、、、、

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