セクモンってしゃべれたんだな

俺の家元カノのみしろがやってきた。

 やらせてくれっていうから、やった。


 で、1時間後。


「亮太君……もしかして夕月ちゃんとなにかありました?」


 ベッドの上では全裸になって、うつぶせになりながら、みしろが言う。


「…………驚いた」

「どうしてわかったかって? ふふ、わたしはゆづきちゃんのおねえちゃんですから」

「いや、おまえって人の言葉しゃべれたんだな」

「ひどくないですか!?」


 みしろが驚いてることにむしろ驚くは。

 こいつ二言目にはち●ぽだのお●●こだのって、卑猥な言葉しかしゃべらないし。


「わ、わたしはこう見えて優等生だったんですよ?」

「知ってるよ。今じゃ見る影もないけどな」


 頭の中性欲しかない、男子中学生みたいになってっけど。

 昔は黒髪清楚な優等生として、うちのクラスじゃファンが結構いた。


 俺もそうだけど。

 今はファンなんていない。


 奇行がたたってだろうな。

 まあそれはさておき。


 こいつ気になること言ってたな。

 夕月のことで悩んでるうんぬんって。


「なんで悩んでいるって思ったんだ」

「いつもの亮太君と、どこか違ったので」


 そんなに顔に出ていただろうか。


「いえ、いつもだったらもっと無遠慮にナカ●シするのに、出される量がいつもより勢いと量が足りなくて」

「…………」

「何か考え事があるんだろうなぁ……って、え? りょ、亮太君、なんで後ずさりしてるんですか?」


 ごめん……顔に出てるとかじゃなくて、ナ●ダシでまさか判断されるとは思わなかった……。

 やっぱこいつセクモンだわ。


 こんな下品な痴女が俺の彼女だったなんて。

 一時でも、本気で惚れてただなんて……。


「ああ! そそくさと服を着て退室しようとしないでください! 夕月ちゃんに関する、いい情報知ってますよわたし!?」

「……なんだって?」


 それは気になる。

 なんだろうか、そのいい情報って。


「教えてくれ」

「だめです」

「は?」


 ぽっ、とみしろが頬を赤く染めて言う。


「教えろこの豚、っていいながら、ぶち●してくれたら……いいます!」

「…………」

「ああ! まって! 部屋から出て行こうとしないで!」


 まじなんなんだよこいつ……。

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