EP8s オレの東京!

オレは街のお掃除屋さん!


ランニングを兼ねて街の中を片っ端からゴミをデリート!


「なんか最近は近所で拾うゴミが無くなって来たな」


なんだか寂しい、、、。


朝のテレビで小泉◯り子知事が東京のゴミ問題が深刻な状況であると言っていた。


後20年で埋立処分場は満杯になってしまうらしい。


「コレはいかん!」

「オレの東京がゴミで溢れてしまうかもしれない」


オレは居ても立っても居られなかった。


江東区の新海面処分場に来た。


「くーさー!」

「なんだここが東京か!」

「東京人は皆ここの存在を知っているのだろか?」


「見た目、臭いかなりやばいぞ!」


「こんなのはオレの東京じゃない!」

「えーーーい、デリートしてやる!」


昼間は入り口の警備が厳重で

ゴミ収集車やトラックの出入りが多い。

夜まで待つ事にした。


一応収納BOXから闇夜のマントと闇夜のマスク、無音のブーツを取り出し装備しスキルの隠密を発動した。


「うーーーん臭いぞ」

「匂いは防ぐ方法は無いものか?」

しょうがない…


「ちゃっちゃとやっつけてしまおう」

夜10時頃から午前3時頃まで5時間掛けて空っぽにしてやった。


「コレでオレは東京はゴミ問題から開放された」

「あーーー達成感マシマシです」


途中アナウンスが何度か流れていた。

【大和タケルは収納BOXLv2になりました】

【大和タケルは収納BOXLv3になりました】

【大和タケルは収納BOXLv4になりました】

【大和タケルは収納BOXLv5になりました】

【大和タケルは匂い耐性Lv1を取得しました】

【大和タケルは匂い耐性Lv2になりました】

【大和タケルは匂い耐性Lv3をなりました】

【大和タケルは匂い耐性Lv4をなりました】


「その他にもなんか言ってたな…」

「疲れたからステータスは明日確認しよう」


部屋に着いたらそのままベッドで寝てしまった。


翌日テレビではどえらい騒ぎになっている事をタケルはまだ知らない。


彼は今楽しい夢の中にいるからだ。


起きたら昼過ぎだった。

スマホで天気を確認しようとYahohoを開いた。


するとトップニュースに埋立処分場からゴミが消えた!


(事件です!)


(宇宙人の仕業だ!)


(波に流されてたんだ!)


など蜂の巣をつついたような騒ぎになって中継車まで出ていた。


「あちゃーーー」

「こりゃやってしまった系かな?」


でもさゴミが無くなったんだからいい話しだよなと自分に言い聞かせた。


東京都は一連の怪事件について

深夜に不法な者の侵入など

防犯カメラに不審な者は映っていない事。

東京湾にゴミの流出も確認されていない事から不明のまま国に報告した。


騒動は1週間したら収まり相変わらずウィルスのニュースばかり流れる様になった。


オレはしばらくの間、近所のゴミ拾いで静かにしている事にした。


【名前:大和タケル】

レベル: 0

種族: 人間

職業: 大学生、忍者下忍、お掃除マイスター

HP/ 17(+30)

MP/ 13(+30)

STN: 12(+30)

VIT: 5

DEF:11 (+30)

DEX: 9 (+30)

AGI: 11(+30)

INT: 8

MGC: 3

CHA: 10

LUK: 50→55


【スキル: 】

収納BOX Lv1→5

言語解析Lv1→2

身体強化 Lv3

鑑定 Lv1→3

刀技Lv1

剣技Lv1

体術 Lv1

瞬歩無音 Lv MAX

気配感知 Lv1→3

危険感知 Lv1→3

隠密 Lv2→3

匂い耐性Lv4

スティール Lv1(装備着用時のみ発動)


「お?」

「いつの間にか鑑定がLv3になっていた」


なんか掘り出し物がないか探し(鑑定?)ながらゴミ捨てをしていたからだろうか?


小銭を拾ったり指輪、ネックレスなんかも拾った。


お巡りさんすいません…

労働の対価として今回はゴミ処理費用としてネコババします。

これはフィクションでファンタジーなお話しです。


気配感知、危険感知、隠密もLv3になっていた。


深夜にコソコソ長時間スキルを発動し隠れて居たからだろう。


途中から臭く無くなったと思ったら新しいスキルを取得していたらしい。


変な職業が増えていた。

スキルレベルの上がり方が半端ない。


しかしながら相変わらずレベル0のまんまのラッキー野郎だな?


「上がってるラッキーが!」


魔物を倒さないとレベルが上がらないんだからしょうがない。現在の日本には魔物がいないのだから。

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