VRFPSの相棒に幼なじみのことを相談すると、なぜか照れるんだが?

葉桜花蘭

第1話ピロローグ(前置き)


『天才』はいる。天才とは他人から才能を認められ、常人とは違うものの見方をし、その才能を持って世界に一石を投じるような人である。『天才』またの名を『革命家』は、いつの時代でも革命と共にいるのだ。


天才は情報伝達の仕方に、革命を2度起こした

1968年、とある天才は疑問を持った。なぜ、映像は2次元なんだ、と。3次元になり得ないのか、と。天才は仮想空間を作り出し、まるで3次元のような世界を作り出した。VRが誕生した。VR革命だ。

2030年、またとある天才は疑問を持った。なぜ、映像からは匂いを、重さを、味を感じないのだ、と。五感は脳が受け取る電気進行に過ぎないはずだ、と。天才はVR内で五感を使えるようにした。フルダイブというものが誕生した。フルダイブ革命だ。



私たち人間は、昔から価値を生産する『仕事』と、価値を消費する『娯楽』が必要であった。そのため、仕事は『効率』を、娯楽は『質』を進化させていった。


2020年頃、仕事は『自動化』されるようになり始めた。また、娯楽のために『新しい世界仮想空間』を作った。しかし、どちらも不完全であった。なぜなら、自動化できない仕事は数多く、新しい世界は五感全てを使うことはまだ無理であった。しかし、これらの技術は人類の新たな1歩と言っても過言ではなかった。

2030年頃、新たな1歩を歩んでから10年という時間がたち、まるでその1歩を踏みしめるように不完全であったものが『完全』になりつつあった。仕事の多くは自動化されるようになり、新しい世界では五感を全て作って楽しむことができるようになった。

2040年にもなればもう各家庭に普及するようになった。やらねばならなかった家事は趣味に変わり、画面の向こう側であったゲームや映画の世界は、五感で楽しめるようになり別の世界として受け入れるようになった。しかし、、、、


【キーンコーンカーンコーン】


「っと、もう時間か。これで今日の現社の授業は終わりだ。宿題はなしで!日直ー、挨拶よろしく。」

「はい。きりーつ。、、もうっ!山田くん起きて!授業は終わったよ!「んあっ、、、っとすみません!」ガバッ きおつけー、礼っ!」


「「「ありがとうございましたー」」」


「あいー。んじゃ、当番は掃除よろしく!部活ある奴は頑張れよー。他は気をつけて帰れよー?って、もうそんなこと言われる歳ではないかっ!まぁ、じゃあな!」


「「さよーならー」」「「さいならー」」




、、、ふぅ。やっと終わった。なんか授業終わりって凄い解放されたった、って感じがあるよな。って、お前誰だよっ!って思っただろ。というわけで、自己紹介!俺は雪野千理ゆきのせんり。高校2年生だ。好きな物はゲームとお菓子!嫌いなものは、パッとは思いつかないかな?そんな男の子だ!、、、、、おい!誰に向かって話してんだ?とか、高校二年生が男の子とか言っちゃって恥ずかしくないのか?って、思っただろ!、、、恥ずかしいよこんちくしょう!でもやらなきゃいけない。やらなきゃいけないんだ!だって俺の心が知らない誰かに頭の中で自己紹介するという使命に燃えてるからっ、、、!うおーーーー!!


はぁはぁはぁー。なんかすっごい精神的に疲れた。何してんだろう、俺


【閑話休題】



「ねえ、千里。帰ろ、いっしょに。」

「OK一花いちか。帰るか!」


一緒に帰ろうと言ってくれたのは、俺の家の隣に住む夏川一花なつかわいちか。いわゆる幼なじみだ。家が隣だから小中学校は一緒だったし、高校も一緒だからほぼ毎日一緒に帰ってる。髪型はショートカットで、目は前髪で半分くらい隠れてる。俺と同じ帰宅部でインドアな趣味だからか、肌はとっても白い。口下手だが、感情が結構顔に出る女の子だ。本当に可愛いい(幼じみ目線)。もう、幼なじみじゃなかったら、速攻告ってフラれちゃうね!振られんのかよ俺。っと、まぁそんな子である。


「幼なじみ夫婦は、帰宅デートですかァー?」

「お熱いねェー?」


「///」

「やめろって!レン、けい。だいたい、いっつも言ってんだろ?ただの幼なじみだって!」


今、ダル絡みしてきたのは小川レン《おがわれん》と小林景こばやしけいだ。こいつらは、、、なんて言うんだ?友達というか、親友というか、悪友といか、そんな感じの関係だ。


「もう、帰ろ。千理。」

「そうだな。、、じゃあな、レン、ke、、って、なんだ?その目は?」

「なんでもないですよー。夏川千里くん」ダッ

「じゃあねー。夏川千里くん?」ダッ

「っだから!そういうのをやめろっつってんだよォー!」

「///」

「ッチ、あいつら逃げやがって。、、、あー、すまんな、一花。俺の友達二人が。あの言葉はあんま気にしなくていいからな」

「、、、、わかった。デモスコシハキニシテクレタッテ」

「ん?なんだって?」

「//んんっ!なんでもないっ。帰るよ千里!」ギュ!

「お、おう、、って痛い、痛い!強く引っ張りすぎだって!一花さんや、俺の肩から手が外れちゃう」

「あっ!ごめんね」パッ!

「助かった、、。まぁ、今度こそ本当に帰るぞー」

「うん」





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