第22話 アジトへ潜入
いよいよ敵のアジトに入った。敵がいないか周囲を警戒しつつ、先へ進んでいく。しばらく進むと、何かの研究設備が目の前に現れた。その部屋はとても広々としていて、ここでさまざまな生物を作り出していたのだろう。
組織の企みのせいで悲しき生物が生み出され、失敗作だと判断されれば容赦なく捨てられてしまう。そんな悪しき企みは何としても打ち砕かなければならないだろう。そのために僕たちはここまでやってきたのだから。
僕はもう一人じゃない。スカイが一緒なのだ。スカイと共に力を合わせて戦えば、きっとできないことはないはずだ。
しばらく進んだところで、誰かの気配を感じた。周囲を見渡しても誰もいないが、どこかに敵が潜んでいるだろう。僕たちは戦闘体勢を取った。すると、後方から何かが飛んできた。
よく見ると、何かの植物のトゲだった。当たったらかなり痛そうだ。気をつけなければならないだろう。そのトゲが飛んできた方向に目を向けると、何やら動く植物がいた。しかもそこそこの大きさだ。
敵の触手からはかなりベトベトした液体が出ている。すごく毒々しい色をした液体で、触らない方がいいと直感的に感じることができるくらいだ。敵の動きに注意しながら、恐る恐る近づいていった。
二人で協力して、敵の触手を斬っていく。液体が自分にかからないように気をつけながら進んでいく。さっきのトゲがどこから出てくるものなのかまだ分かっていないので、その点にも気をつけなければならない。
全ての触手を斬り倒すことができた。どうやら触手を再生することはできないようだ。すると敵が口からトゲを吐き出した。素早く対応して避けることができた。次はあのトゲを何とかしなければならない。
どうにか口を塞ぐ方法を考えていた。氷魔法を使って相手を凍らせてしまおうと考えた。僕は力を込めて魔法を放った。敵にしっかりと命中させることができた。すると敵の動きが止まり、その隙に二人で同時に斬りかかった。
なんとか敵を倒すことができた。僕はスカイを抱きしめて、勝利の喜びを共に分かち合った。やっぱり仲間がいるというのはいいことだ。そして再び前へ歩みを進めた。
アジトの最上部まではあと少しだろう。敵の幹部のような地位の相手にはほとんど遭遇していない。元々そういう地位がないのか、それともボスと共に待ち構えているのか。いずれにしても注意して進むべきなのは明らかだ。
二人ともまだまだ体力は残っている。最後の最後で体力が尽きて負けてしまうことがないよう、適宜回復をとりながら進んでいる。しばらく進むと、目の前に大きな扉が現れた。かなり重厚な扉で、おそらく最後の部屋だと思って間違い無いだろう。つまり、この先に組織のボスがいるということだ。
この扉をくぐれば、最終決戦が始まる。もちろん引き返すつもりはない。任務達成のためにも何としてもボスを打ち倒して、組織を壊滅させなければならないのだ。その覚悟のもと、大きな扉をくぐるのだった。
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