君と見ている夢の続き
奏真なみ
初対面な2人。
4月、よく晴れた空に春色の桜、そして青く澄んだ海。窓から見える風景は思ってるよりもずっと綺麗だった。担任がなんか話してるけど話が長い、これって入学式あるあるじゃない?あと、校長の話が長い、これは絶対みんなは一度は思ったことあるはず。
「ねぇ、」
後ろから声がする。急に話しかけられてびっくりした。この人は私に言ってるの?
「君、可愛いね。出身どこ?」
誰。頭の中にはひとつの疑問と不信感を覚えた。初対面なのによくこんなに話せるのかな。これって答えなきゃいけないの。無視するのは失礼だよね。。仮にもクラスメイトなんだから。
「茅ヶ崎」
口から出た言葉は思ったよりも冷たかった。あ、やっちゃったかな。こんな一言で済ますんじゃなくてもっと会話が続くようにすればよかったかな。
私の頭の中でぐるぐるいろんな考えがまわってる。
「へー、俺平塚なんだよね。隣じゃん。」
相手は全然気にしてないみたい。少しくらい気にしてくれないとちょっとでも考えてた私が馬鹿みたいじゃん。心配して損した。それより、君誰。
「君、名前は?」
先越された。私が先に言おうと思ったのに。
「藍‥
「藍ちゃんか、可愛い名前だね。」
この人チャラいな。別に藍なんて普通の名前じゃない。
「俺は、
霧矢光希、後ろの席のチャラい人。霧矢光希、覚えた。
「よろしくね。霧矢君。」
「え、下の名前で呼んでくれないの?」
これが2人の出会いだった。
結構普通でつまんないね。
by作者
君と見ている夢の続き 奏真なみ @kawausouso
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