web応募用と公募用を書き分けてみる

 カクヨムさんではカクヨムコンの他に、今まさにドラゴンノベルズさんや角川つばささん、そして電撃大賞さん等が応募できたりする。


 でも、読者選考が最初にある手の奴は苦手だ、というか避けたい。


 私のような地味で底辺な物書きは、Web小説サイトからの応募っていうのは向かないだろう。

 どうしてもハートやフォローやPVの数は人気のバロメーターになる。書籍化した時に一定数の売り上げが見込める等、出版社としても一つの目安にはなるだろう。

 でも、それだと選考結果は似通った今時の作風ばかりになる。特にこういうweb小説サイトだとね。

 一長一短はあるだろうが、それでも私は僕は、自分の作風を貫く!

 そういう作家さんは、自作が伸びないと中間選考にもかからない。

 そもそもからして、web小説サイトからの応募はしない、というかweb小説サイトでは活動していないかもしれないし、公募サイトでPDFやテキストの原稿を応募されているだろう。



 でも、時代は時間と共に価値観や理念も移ろう。


 そういう頭でっかちでは作家としてはいけない。というか、公募を主戦場にする作家であるならば、本来はジャンルの好き嫌いだの言ってないで、ある程度は流行りに身を任せるということも必要なはずなんだろうけども。


 というわけで、次作の小説を書いている。


 ひとつはいつも通りの応募原稿をベースにしたサイト応募用だ。

 もうひとつは、ここカクヨムさんで執筆している。


 横書きに一文が40文字程度と賞に応じた書式とは異なるものの、ルビも傍点も入れやすい、章ごとの編集がしやすい、執筆時の修正で頭から膨大な原稿を読みなおして齟齬を見つける必要もない。作品にタグを付けるだけで応募完了というのも、なかなか快適だ。

 あの場面をこのシーンの後に、といった急な作業もコピペで行えるから問題ない。

場合によっては章と話の順序をまるまる入れ替れば済むから、カクヨムさんでの執筆は非常によろしい。


 ただし、全編を通して読むという意味では、完成原稿を頭から最後まで読んだあとの読後感を味わうというのは、サイト応募ならではと言える。

 章立てや話ごとであると、どうしても前後の文の繋がりを意識しにくい。

 数千文字ごとにストーリーが区切られてしまうので、読むリズムというものが崩れることもある。


 あと、やはり心配なのは読者の反応だ。

 それ自体が既に選考が始まっているのではないか、とPVや反響に一喜一憂してしまいそうなのは、悩ましい。できれば普段通りに素直な作品を書きたいが、どうにも長文タイトルで定型的な「お決まり」の作品ばかりが選考を賑わすのではないかという不安もある。


 そういう意味では公募サイトからの選考は非常に明快だ。

 発表が来て自分の作品や名前が無かったら単純に落ちてた。

 まるで資格試験やギャンブルやスポーツの試合のような『これ一発で終わる感』は公募の醍醐味である。スリルもあるし、自分自身への挑戦という感じもある。


 ここ最近は残業続きで、執筆はさっぱりであった。

 とりあえず日曜になって、ようやくまとまった時間が取れた。

 そうこうしている間にもう23時に迫ろうとしている。

 明日は月曜。また忙しくなりそうで、そうすると執筆はお預けになる。 

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