第5話「俺の彼女が怖すぎる」

得体のしれない俺の彼女。市外から学校に通っている。

「ねえ、聞いた?Xさんが昨日…」

女友達から話を聞いた。俺の彼女に睨まれた者はみんな不幸な目に遭う。彼女の家には行ったことがない。学校とデート以外ではどんな過ごし方をしているのかまるでわからない。

「あなたの彼女から聞いたんだけど。Qさんってあんなことを隠してたんだって…」

別の女友達から話を聞いた。俺の彼女は女性からの人望が厚い。独自の情報網があるのかもしれない。男で仲のいいのは俺ぐらいだと思う。

「ねえ、お願いがあるんだけど…」

「何?」

「私、あなたの彼女に狙われてるの」

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